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好きだって気づいたとき

第20章 これもひとつの思い出

「ごめんごめん。
そんな事より友哉をもっと気持ちよくすることに集中しなきゃね」


そう言ってさらに激しく突き上げてきた。


「あぁんっ・いいっ・遼太・・・あんっ・あんっ」


そしてまた外に目を向けると、先輩がいるところに数人の人が寄ってきた。
それに気がついた遼太は俺の中から一気に出ていった。
よろめく俺を支えてベッドへ寝かせ、カーテンを閉めてその隙間から外の様子をうかがっている。


「先輩どうしてる?」

「どうも不審者に思われてみたいだな。
あっ・・・帰っていたよ」

「あっそう・・・よかった」


よかったけどよくない。
もう少しでイキそうだった俺は凄く中途半端な気分。
しかも何だか萎えてしまった。
俺は布団に入り寝ようとした。


「友哉、寝ちゃうの?」

「えっ?う〜ん・・・
ごめん、何だか萎えちゃて」

「でも友哉イキそうだったでしょ?」

「う〜ん、そうだったんだけど」

「大丈夫。友哉の体は俺がよく知ってる。
だから友哉の体をこうすると・・・」

「あぁんっ・・・」


両手の指先で背中の下から撫で上げた。
俺は体をビクンっと仰け反らした。


「ほら、ちゃんと感じちゃってるじゃん」


敏感な俺は一瞬にして萎え感がなくなった。
そして遼太は腰を持ち上げ、俺の中に入ってきた。


「入っ・・・た・・・あぁぁぁ」


一瞬でさっきまでの感覚が戻ってきた。


「はっ・はっ・・・やっぱり気持ちいいんでしょ」

「う・・・ん・・・気持ち・・・いい・・・はぁんっ」


一瞬萎え感はあったけど、あっという間に俺はイってしまった。

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