好きだって気づいたとき
第3章 中学校生活開始。
中学入学式、俺は健人、遼太は雅人と同じクラスになった。
「遼太は違うのか・・・」
健人と同じクラスになったのは嬉しいけど、遼太と離れたのは正直ショックだった。
「でも友達じゃなくなる訳じゃないしな」
部活に入るまでは、いつものように登下校を一緒にしていた。
しばらくしてみんなそれぞれ、部活に入った。
遼太はバスケ部、健人と雅人はサッカー部に、俺は練習日が少ない卓球部に入った。
空手は辞めたくなかったから、丁度練習日が重なることがないのが卓球部だった。
本格的に部活が始まると、朝練がある遼太とは登下校は一緒にしなくなった。
1日を通して遼太に会うのは、20分放課と昼放課だけ。
「知哉、来たぞ!」
決まってそう言いながら俺のクラス入ってきた。
俺のクラスなのにすぐに友達ができた遼太。
「お前って凄いな」
「何が?」
「お前ってすぐ友達になれるんだな。
お前に人が引き寄せられるんだな」
「俺、磁石じゃねぇし。
何か、みんなと喋りたいじゃん。
それだけだよ」
「俺はお前とちがって人見知りだし、なかなかみんなと上手く話せないよ」
「そっか?
でもみんなといつも話してるじゃん」
「それはお前がいたからだよ。
それで少しずつ馴れていったんだよ」
「それでいいんじゃないか?
誰でもみんな初めてなんだからさ」
「そうだな。
やっぱお前、そういう所がみんなに好かれるんだよ」
「自分ではよくわかんねぇよ」
何か少し気持ちが楽になったような気がした。
でもあいつのようには上手くはできない。
あいつのように器用じゃないから。
「俺は俺のままでいこう」
それがいいのか悪いのかはわからないけど。
「遼太は違うのか・・・」
健人と同じクラスになったのは嬉しいけど、遼太と離れたのは正直ショックだった。
「でも友達じゃなくなる訳じゃないしな」
部活に入るまでは、いつものように登下校を一緒にしていた。
しばらくしてみんなそれぞれ、部活に入った。
遼太はバスケ部、健人と雅人はサッカー部に、俺は練習日が少ない卓球部に入った。
空手は辞めたくなかったから、丁度練習日が重なることがないのが卓球部だった。
本格的に部活が始まると、朝練がある遼太とは登下校は一緒にしなくなった。
1日を通して遼太に会うのは、20分放課と昼放課だけ。
「知哉、来たぞ!」
決まってそう言いながら俺のクラス入ってきた。
俺のクラスなのにすぐに友達ができた遼太。
「お前って凄いな」
「何が?」
「お前ってすぐ友達になれるんだな。
お前に人が引き寄せられるんだな」
「俺、磁石じゃねぇし。
何か、みんなと喋りたいじゃん。
それだけだよ」
「俺はお前とちがって人見知りだし、なかなかみんなと上手く話せないよ」
「そっか?
でもみんなといつも話してるじゃん」
「それはお前がいたからだよ。
それで少しずつ馴れていったんだよ」
「それでいいんじゃないか?
誰でもみんな初めてなんだからさ」
「そうだな。
やっぱお前、そういう所がみんなに好かれるんだよ」
「自分ではよくわかんねぇよ」
何か少し気持ちが楽になったような気がした。
でもあいつのようには上手くはできない。
あいつのように器用じゃないから。
「俺は俺のままでいこう」
それがいいのか悪いのかはわからないけど。