好きだって気づいたとき
第6章 体育祭
誰かが縄に引っかかったのか、縄が止まった瞬間、俺の左足に縄が引っかかった。
みんなより少し高めにジャンプしていた俺は、そのまま転んでしまった。
「痛っ!」
着地をミスって右足を捻ってしまった。
ちょうどそこでタイムリミット。
チャレンジは終了。
ミスったものの、45回跳んで俺達のクラスの優勝。
俺はそのまま先生に担がれ、保健室まで行った。
とりあえず湿布を貼って、テープでしっかりと固定してもらった。
「知哉、大丈夫か?」
健人と松田が迎えに来てくれた。
「ありがとう、ごめんね。」
お昼休憩、健人に抱えられ教室に向かった。
「こんなことくらいで足捻っちゃうなんて、お前らしくないな」
「何だかな・・・
俺もよくわかんないんだよな。
縄が足に引っかかって、そのあとどうやつて右足で着地したのか・・・」
「リレーでられなくなっちゃったな」
「うん・・
でも俺なんかより足速いのいっぱいいるから大丈夫だよ」
そんな会話を健人としていると、松田がなんだか浮かない顔をしている。
「松田、どうした?」
「俺・・・縄を・・・」
「別にお前が大縄を回してたからって、責任感じる事ないよ」
「そうじゃなくて・・・
あぁ、どうしよう」
「何だよ、ハッキリと言えよ」
「多分・・・多分だよ。
縄を止めたの木村・・・かもしれない」
「はぁ?何だって?」
「甲斐田君がジャンプした瞬間・・・
あいつジャンプしなかった」
「えっえっ、どういう事?」
「だから、それまで甲斐田君みたいにジャンプしてたのをしなかったんだ。
その時あいつ、ニヤって笑ってた」
「何それ?」
それって、ワザとやったって事か?
みんなより少し高めにジャンプしていた俺は、そのまま転んでしまった。
「痛っ!」
着地をミスって右足を捻ってしまった。
ちょうどそこでタイムリミット。
チャレンジは終了。
ミスったものの、45回跳んで俺達のクラスの優勝。
俺はそのまま先生に担がれ、保健室まで行った。
とりあえず湿布を貼って、テープでしっかりと固定してもらった。
「知哉、大丈夫か?」
健人と松田が迎えに来てくれた。
「ありがとう、ごめんね。」
お昼休憩、健人に抱えられ教室に向かった。
「こんなことくらいで足捻っちゃうなんて、お前らしくないな」
「何だかな・・・
俺もよくわかんないんだよな。
縄が足に引っかかって、そのあとどうやつて右足で着地したのか・・・」
「リレーでられなくなっちゃったな」
「うん・・
でも俺なんかより足速いのいっぱいいるから大丈夫だよ」
そんな会話を健人としていると、松田がなんだか浮かない顔をしている。
「松田、どうした?」
「俺・・・縄を・・・」
「別にお前が大縄を回してたからって、責任感じる事ないよ」
「そうじゃなくて・・・
あぁ、どうしよう」
「何だよ、ハッキリと言えよ」
「多分・・・多分だよ。
縄を止めたの木村・・・かもしれない」
「はぁ?何だって?」
「甲斐田君がジャンプした瞬間・・・
あいつジャンプしなかった」
「えっえっ、どういう事?」
「だから、それまで甲斐田君みたいにジャンプしてたのをしなかったんだ。
その時あいつ、ニヤって笑ってた」
「何それ?」
それって、ワザとやったって事か?