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好きだって気づいたとき

第7章 野外学習

キャンプファイヤーも終わり、それぞれ自分達のバンガローに戻り、就寝時間までは自由。
みんなでカードゲームをした。


「よ〜し、負けたやつ罰ゲームな」

「何するんだよ」

「罰ゲームって言っただけで、まだ何も考えてない」

「先に決めておかないと、気合いの入れ方が変わってくるよ」

「ん〜・・・何にしようか」

「・・・あっ!
ゲーム2回やって、それぞれ負けたヤツ同士でチューするのってどお?」

「え〜っ・・・マジかよ」

「マジマジ。
どお?ちょっと気合い入るだろ?」

「入るけど・・・」

「負けなきゃいいんだよ。
さぁ始めようぜ!」


そしてカードゲームを始めた。
気楽に楽しくやるカードゲームなのに、俺の中ではもうゲームじゃなく、戦いになってしまった。
みんな楽しみながらも必死な表情。


「よっしゃあがり!」


1ゲーム目、最初に終わったのは遼太。
遼太は当たり前だけど罰ゲームは間逃れた。
俺も少しずつ手元のカードが減っていく。


「よっしゃ、2抜け!」


2番手に抜けたのは俺。
思わず遼太とハイタッチをした。
1ゲーム目の敗者が決まり、2ゲーム開始。
最初あがったのは松田。
どんどんみんなあがっていくのに、1ゲーム目と違って手持ちのカードが減っていかない。


「ヤバい!」


心の中で俺は出〇哲〇ばりに“ヤバいよヤバいよ”って叫んでいた。


「よっしゃ、あがりっ!」


遼太もあがり、残るは俺ともう1人。


「ヤバいヤバい」


心の中でなく、口に出して言い出した。


「やった、あがりっ!」

「うわぁ〜、マジかよ・・・」


2ゲーム目で負けたのは俺。


「罰ゲームは江木と甲斐田に決定!」

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