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好きだって気づいたとき

第11章 2泊3日の海水浴

まだ遊びたい。
あともう少しだけ・・・
そのあたりはぐっと我慢して、民宿へ戻った。
シャワーを浴びて服に着替え、食堂へ行った。
タダで泊まらせてもらうかわりに、お手伝いをする約束をしている。
テーブルを拭き、お料理を並べる。
並べ終わると同時くらいに、お泊まりのお客さんが順番に食堂へ入ってくる。
お酒を運んだり、お茶を運んだり、出来たてのお料理を運んだり、大変なんだけどちょっと楽しい。
お客さんの食事も終わり、ようやく俺達の食事の時間。
お客さんと同じお料理を頂いた。


「いただきます!」

「腹減ったー」

「俺、こんなにも食えるかな?」

「松田、お前なら大丈夫。
もう1人前くらい、いけるんじゃねぇ?」


ワイワイと大はしゃぎでの食事。
家族旅行とは違って何かいいよね。
30分くらいかけて食事をして、後片付けも自分達でやって、それからお風呂に入った。


「ふぅ〜、さっぱりした」

「部屋戻ったら、トランプしないか」

「おっ、いいね」


トランプを出し、布団の上に寝そべってババ抜きをしようとトランプを配った。
1周目、2周目・・・
何周目からか、記憶がとんでいる。
と言うか、全員トランプを握りしめたまま眠ってしまった。
はしゃぎすぎて疲れたんだろうな。
お昼ご飯を食べている以外、ずっと海で遊びっぱなしだったからな。


「んっ・・・んっ?えっ・・-朝?」

「あっ、遼太起きたの」

「ごめん知哉、起こしちゃった?」

「大丈夫。
あっ、みんなも起きちゃった」


みんな順番に目を覚ました。
みんな手にはトランプを握りしめていた。


「この続き、これだけ決着つけようぜ」


俺達元気だわ。

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