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変態センセイの愛人

第9章 【After Story】変態センセイの恋人




話し掛けてきたのは斜め前の席に座っていた五十代くらいの男だった。


私が席に向かって歩いている時に、いかにも見ているように視線を送ってきていた人だ。

しかも目線は下向きだったから太股を見ていたように思える。


「そうですね。今日から勉強することにしました。頑張らないとー……」


適当に返事をして話を終わらせるように仕向けてみると、男は椅子を引いて後ろの席に座っている私に近づいてくる。


「今まで女の子がいなかったから華があるようになるねぇ。今何歳なの?」

「もう三十なんですよー」


「若いねぇ~。三十でも女の魅力はまだまだこれからだよ~。お姉ちゃんは美人だからこれからもっと綺麗になっていくよ」


「あはは……」


なんなんだ。このスケベオヤジは。


パソコンを勉強しに来ているんじゃなくて、いい歳をしてナンパをするために来ているようにも見える。


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