
変態センセイの愛人
第9章 【After Story】変態センセイの恋人
「まったく。スケベな先生ね……」
「恋人のことを思ってるんですから許してくださいよ。……もうすぐ恋人じゃなくなりますけどね」
「そうね……」
唇を重ねて、唾液が混ざり合うように舌を絡ませていると北大路さんが手首を掴んできた。
重ねられると私の手が隠れてしまうほど大きな手。
でもとても優しくて温かい。
その手がゆっくりと上がっていき、私の細い指の間に入り込んできた。
一本一本の指で握ってくるから私も同じようにして絡める。
互いの右手の薬指には銀色に輝くお揃いのペアリングをしていた。
でもこのペアリングを外すのはもうすぐ……。
なぜなら、私たちは来月に結婚するから。
パソコンスクールでは先生と生徒という立場は変わらないけれど……。
「はっ…、はぁっ……、菜月……。愛してますよ……」
