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架空ストーリー

第5章 『Toilette』

作者の名前は正しくは伝わっていないけど、『仏説月上女経』や『漢武内伝』をはじめとする、諸外国の書物との関係が議論されるほどの知識の持ち主であったことは指摘されている。


それは紫式部の源氏物語に"物語の出で来はじめの祖"としてその名が出てくる。


当時の貴族の日記にも、この作品に触れているものが少なからず存在していることから、おそらく作者は貴族であったと見なされている。


執筆は平安時代の初め、九世紀末


作者は仏教文化の真っ只中にあった日本人で外来思想に詳しい知識人と見られる。


川端康成はその作者を、単なる滑稽物語や童話の作者ではなく、より深く人間を見た、ほとんど古代作者としては信じられない位の深さと辛辣さを持った作者である、と言っている。

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