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まだ見ぬ世界へ

第5章 さよならの恋人

「俺も……気持ちよくさせてあげる」

パンツの上から形をなぞる様に撫でると、俺の手の中で段々と大きくなっていく。

「うぁ…っ」

手を中に滑らせて直接触ると、先走りでよりスムーズな動きになる。

眉間に皺を寄せ、ギュッと目を閉じで快感に耐える姿を見る。

「ふふっ、気持ちいいの?」

「マジで…っ、ヤバい…」

もっと俺の与える刺激に支配されて欲しい。

「じゃあ、もっと気持ちよくなってよ」

パンツをずらし飛び出たアソコをパクッと口に咥えた。


最初は苦手だった口に広がる独特の味も、慣れると平気になる。

それだけ行為を重ねてきたんだって実感できる。


「ひもちぃぃ?」

「しゃべんな…っ」

余裕のないリーダーを見たくってワザと喋ってる。

「そろそろ……いいよ?」

根元を手で扱きながら、促すように口に含んでいる先端を強く吸い上げた。

「ごめんっ、イく…っ」

口の中に広がるものの味だけはいくら経験を重ねても慣れる代物ではない。


でも気持ちよくなったっていう証は受け止めたいって思う。


「ほら……出しな」

肩で息をしているリーダーが寝たまま手を伸ばして取ったティッシュを渡してくれる。

「…っ、ありがとう」

「水、飲むか?」

「うん、ん…っ」

起き上がって先にゴクゴクと水を飲んでいたリーダーが、俺を引き寄せて唇を重ねた。

開いた隙間から水が流し込まれ、ゴクリと飲むと口の中がリフレッシュされる。

「ふふっ、垂れてっぞ」

飲み干せず零れ落ちた水をペロっと舌で掬い取った。

「毎回、入れ過ぎなの」

「量の調節が難しいんだって」


反省してみせてるけど、それは嘘だってわかってる。

だって、わざとでしょ?


まぁ……お互い様ってこと。


「じゃあ、そろそろ準備するぞ」

「それさ、言葉で言わないでよ」

「言わなきゃ、わかんねーだろ」

そう言って、俺をゆっくりベッドに倒した。


そう、言わなきゃわかんない。


でも……言えない事だってあるよ。

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