まだ見ぬ世界へ
第5章 さよならの恋人
「リーダー来るかな?」
「……来ないでしょ。俺の誕生日なんて忘れてるんじゃないですか」
ポツリと期待を込めて呟いた相葉さんに俺はつい八つ当たりをしてしまった。
いつの間にか変わる『既読3』から『既読4』
でも返信メッセージは一切ない。
いや、1回あった。
翔くんの誕生日に『おめでとう』という一文。
それは姿を消したあの日以来、初めてリーダーからのメッセージ。
翔くんはすぐに『ありがとう』って返したけど、それからは何の反応もない。
俺たちは姿を消した日に何度も電話をしたし、メッセージも送った。
でも一切、折り返しの電話もメッセージも無かった。
覚悟はしていた。
黙って姿を消したリーダーと、連絡なんてそう簡単につくはずないって……
でもこのグループLINEを抜けることは無かったし、すぐにではないけど俺たちのやり取りを読んでくれている。
近況報告だって、リーダーのためにしているようなもの。
全てはリーダーに向けて。
だから俺たちはどんな些細な事だってリーダーが読んでくれるLINEグループでやり取りする。
そして翔くんの誕生日の時も今日の集まりももちろんグループLINEでやり取りして、早めに予定を組んだ。
それもリーダーのため。
みんなどこか期待しているんだ。
場所さえ事前に伝わってれば、ひょっこりと顔を出してくれるんじゃないかって。
わかってる。
本当は期待したって無駄だって事は……
リーダーがいなくなって約半年。
テレビで嵐を見ない日々に慣れたかもしれない。
そしていつかテレビで嵐を見ない日々が当たり前になるのかもしれない。
でも俺は何一つ慣れることはないし、当たり前になることもない。
だからいつまでだって期待して、落ち込むんだ。
「今日は奢りだし……とことん飲むぞー!」
「俺も!」
「おー!」
「おい、相葉くんは奢りじゃないから。あと、翔くんは飲み過ぎると浮腫むよ」
そしてこうやってカラ元気な俺に3人が付き合ってくれる誕生日を繰り返すんだ。
「……来ないでしょ。俺の誕生日なんて忘れてるんじゃないですか」
ポツリと期待を込めて呟いた相葉さんに俺はつい八つ当たりをしてしまった。
いつの間にか変わる『既読3』から『既読4』
でも返信メッセージは一切ない。
いや、1回あった。
翔くんの誕生日に『おめでとう』という一文。
それは姿を消したあの日以来、初めてリーダーからのメッセージ。
翔くんはすぐに『ありがとう』って返したけど、それからは何の反応もない。
俺たちは姿を消した日に何度も電話をしたし、メッセージも送った。
でも一切、折り返しの電話もメッセージも無かった。
覚悟はしていた。
黙って姿を消したリーダーと、連絡なんてそう簡単につくはずないって……
でもこのグループLINEを抜けることは無かったし、すぐにではないけど俺たちのやり取りを読んでくれている。
近況報告だって、リーダーのためにしているようなもの。
全てはリーダーに向けて。
だから俺たちはどんな些細な事だってリーダーが読んでくれるLINEグループでやり取りする。
そして翔くんの誕生日の時も今日の集まりももちろんグループLINEでやり取りして、早めに予定を組んだ。
それもリーダーのため。
みんなどこか期待しているんだ。
場所さえ事前に伝わってれば、ひょっこりと顔を出してくれるんじゃないかって。
わかってる。
本当は期待したって無駄だって事は……
リーダーがいなくなって約半年。
テレビで嵐を見ない日々に慣れたかもしれない。
そしていつかテレビで嵐を見ない日々が当たり前になるのかもしれない。
でも俺は何一つ慣れることはないし、当たり前になることもない。
だからいつまでだって期待して、落ち込むんだ。
「今日は奢りだし……とことん飲むぞー!」
「俺も!」
「おー!」
「おい、相葉くんは奢りじゃないから。あと、翔くんは飲み過ぎると浮腫むよ」
そしてこうやってカラ元気な俺に3人が付き合ってくれる誕生日を繰り返すんだ。