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まだ見ぬ世界へ

第6章 俺の名は

【潤(ニノ)side】()……中身


二『風呂、沸いたから先入って』

潤「あ、うん……いいの?」

二『もちろん、さっぱりしてき……あっ!』

潤「えっ?なに?なに?」

急に頭を抱え、しゃがみ込んだ。

二『口調……自分に戻ってた』

潤「あっ、俺もだ……」


自分自身が注意して早々……まさに前途多難だ。


二『あのさ……正直、今みたいにいつボロが出るかわからないからさ……せめて俺らだけでいる時は素でいない?』

確かに潤くんのいう通り、この緊張感をずっと持ち続けるのは精神的に厳しい。

潤「うん、そうだね」

二『だからさ……なるべく一緒にいような』

ポンポンと頭を優しく叩いてくれた。

潤「う、うん。じゃあ……風呂、借りるね」

俺は慌てて浴室へと向かう。


潤くんに言われると絶対に嬉しいセリフ、そして仕草に潤くんの姿の俺はどんな顔をしてたんだろう。


潤「うわっ!あ…そっか」

鏡に映った自分の姿にビックリして、納得する。


俺……潤くんの身体なんだよね。


俺のプニプニの身体とは違って適度な筋肉がついている。

その中でも腰のくびれは綺麗っていうか、うん……エロい。


でもまだ全てを見たわけじゃない。


俺は意を決して、最後の一枚……パンツを下ろした。

そして目線は言わずもがな、潤くんのアレに向かう。


ほぉ……これが潤くんのなんだ。


風呂なんて一緒に入る機会もないし、潤くんのを見る機会なんてないに等しい。

そして上から下までゆっくりと潤くんの身体を見つめる。


頬に手を当てると、そこからゆっくり滑らせていく。

徐々に早くなる鼓動。

たぶんコンサートの潤くん並みの心拍数だと思う。


その手はゆっくりとある場所を目指している。


潤「ん…っ」

潤くんのを握った瞬間、俺は慌てて口を塞いだ。


自分の意思で発したけど……

その漏れた声は紛れもなく潤くんの声だった。

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