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まだ見ぬ世界へ

第6章 俺の名は

【潤(ニノ)side】()……中身


潤「あっ」

俺の姿をした潤くんが連れていかれる。

こんな強引な相葉さんが俺に聞きたい事なんてひとつしかない。

翔『松潤、ちょっといい?』

潤「あ……うん、なに?」

タイミング悪く翔ちゃんに声をかけられてしまい、助けに行くことは出来なかった。


この状況……最悪だ。

潤くんにバレるのも時間の問題。


俺は一体、どうすればいいんだ?


潤「うわっ、な…なに?急に』

翔『なぁ、昨日は……どうだったんだよ?』

必死に言い訳を考えていると、グイっと翔ちゃんが俺の肩を抱き寄せると耳元で囁いてきた。

潤「き…昨日?」

翔『誤魔化すんじゃねーよ、ニノと家飲みしたんだろ?で、どうだったんだよ』

ユサユサと俺の身体を揺らし、珍しくハイテンションで絡んでくる。

潤「どうって言われても……」

翔『なんだよ……勿体ぶんなよ』


言えません。

俺と潤くんの身体が入れ替わっているなんて。


それより翔ちゃんはなんで、潤くんと俺の家飲みの事を聞きたがるの?

やっぱり最近、潤くんと飲みに行ってるから様子が気になるのかな?


それってもしかして、翔ちゃんは潤くんの事を……


翔『まぁ、いいや。今日、じーっくり聞かせて貰うからな』

ポンポンと肩を叩くとスッと立ち上がって俺から離れる。

潤「え、ちょっと今日は……体調、良くないし」

翔『断るという選択肢はないからな』

潤「……わかったよ」


こわっ。

有無を言わさぬ高圧的な態度に俺は断ることが出来なかった。


潤「でも早めの解散だからね」

翔『それは松潤次第だから』

振り返らずにヒラヒラと手を振ると、スマホを操作しながら楽屋を出ていった。

きっとお店の予約だろう。


行動が早いな、ホント。

それだけ潤くんとの飲み会が……楽しみなんだね。


ねぇ、潤くんも楽しみだったの?

翔ちゃんとどんな話してるの?


気になったらもう……止まらない。


ゴメン、潤くん。

ちょっとだけ2人の時の様子……見せてね。

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