まだ見ぬ世界へ
第6章 俺の名は
【?side】
「ぅ…ん」
あー、ヤバい。
頭……痛ってぇ。
こんな小さな自分の声にさえ、頭がガンガンする。
これは風邪ではなく完全に二日酔いの頭痛。
俺、昨日そんなに飲んだかなぁ?
ん?
あれ?
おかしくない?
俺、昨日……飲んでない。
だってニノと松潤が帰った後、翔ちゃんはそのまま飲んでたけど、俺は家まで送り届けないといけないから飲んでないはず。
じゃあ、やっぱり風邪か?
そう言えばちょっと肌寒い気もする。
そう思って腕らへんを擦ろうとしたら、すぐに素肌に触れた。
俺、服……着てない?
いや、それだけじゃい。
もちろん服着てないのも変だけど、擦ってみたら肌質?筋肉の感じ?
とにかく何かが違っていて俺は触っていた掌を見つめた。
えっ?
これ……俺の手じゃない。
長くて細い指、そして小さめの手入れされた綺麗な爪。
翔ちゃんの手だ。
えっ?
ちょっと待って。
何で俺の手が翔ちゃんの手なの?
いや、手だけじゃない。
俺より力はないけどこの逞しい腕も翔ちゃんの腕。
じゃあさっき自分に触れた感覚がおかしかったのも、まさか……
俺は勢いよく起き上がると、かかっていたタオルケットを投げ飛ばした。
「嘘ぉぉぉぉぉぉ!痛ってぇぇぇぇぇぇ」
驚きで叫んだ声で二日酔いの頭痛が増す。
そしてその叫んだ声も翔ちゃんの声。
俺、完全に翔ちゃんになってるじゃん!
?『ったく、朝からうるせぇ……えっ?』
口調は違えど、隣から聞こえたのは俺の声。
まさか……だよね。
隣を見たら頭を掻きむしっていたであろう手が止まった……
いや、手だけじゃなく完全に思考が停止している俺がいた。
そして首だけがゆっくり動いて俺を見る。
ジッと……見る。
?『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ…っ、痛ってぇぇぇ』
俺の姿、いや正確には翔ちゃんの姿を見た俺が驚いてベッドから豪快に落ちた。
「ぅ…ん」
あー、ヤバい。
頭……痛ってぇ。
こんな小さな自分の声にさえ、頭がガンガンする。
これは風邪ではなく完全に二日酔いの頭痛。
俺、昨日そんなに飲んだかなぁ?
ん?
あれ?
おかしくない?
俺、昨日……飲んでない。
だってニノと松潤が帰った後、翔ちゃんはそのまま飲んでたけど、俺は家まで送り届けないといけないから飲んでないはず。
じゃあ、やっぱり風邪か?
そう言えばちょっと肌寒い気もする。
そう思って腕らへんを擦ろうとしたら、すぐに素肌に触れた。
俺、服……着てない?
いや、それだけじゃい。
もちろん服着てないのも変だけど、擦ってみたら肌質?筋肉の感じ?
とにかく何かが違っていて俺は触っていた掌を見つめた。
えっ?
これ……俺の手じゃない。
長くて細い指、そして小さめの手入れされた綺麗な爪。
翔ちゃんの手だ。
えっ?
ちょっと待って。
何で俺の手が翔ちゃんの手なの?
いや、手だけじゃない。
俺より力はないけどこの逞しい腕も翔ちゃんの腕。
じゃあさっき自分に触れた感覚がおかしかったのも、まさか……
俺は勢いよく起き上がると、かかっていたタオルケットを投げ飛ばした。
「嘘ぉぉぉぉぉぉ!痛ってぇぇぇぇぇぇ」
驚きで叫んだ声で二日酔いの頭痛が増す。
そしてその叫んだ声も翔ちゃんの声。
俺、完全に翔ちゃんになってるじゃん!
?『ったく、朝からうるせぇ……えっ?』
口調は違えど、隣から聞こえたのは俺の声。
まさか……だよね。
隣を見たら頭を掻きむしっていたであろう手が止まった……
いや、手だけじゃなく完全に思考が停止している俺がいた。
そして首だけがゆっくり動いて俺を見る。
ジッと……見る。
?『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ…っ、痛ってぇぇぇ』
俺の姿、いや正確には翔ちゃんの姿を見た俺が驚いてベッドから豪快に落ちた。