まだ見ぬ世界へ
第6章 俺の名は
【?side】
?『嘘ぉぉぉぉぉぉ!痛ってぇぇぇぇぇぇ』
俺の睡眠を邪魔する聞き覚えのある叫び声。
せっかくいい気持ちで寝てたのに……
「ったく、朝からうるせぇ……えっ?」
自分の発した声に違和感を覚えた。
聞きなれた声ではあるが……俺の声ではない。
それに頭を掻きむしった髪の触り心地が違う気がする。
俺なのに……俺じゃない?
いやいや、おかしいだろ。
意味がわからない。
俺の名前は?
櫻井翔。
そう、櫻井翔なんだよ。
でもさっき発した声は……相葉くんの声。
おいおい。
ちょっと待てよ。
さっき聞こえた叫び声って俺だったような気がする。
まさか……
いや、そんなはずない。
ゆっくりと声が聞こえた方へと首を動かしたら、俺自身とバッチリ目が合った。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ…っ、痛ってぇぇぇ」
あり得ない状況に思わず後退りすると、ベッドから落ちてお尻を強打した。
なんだ、なんだ、なんだ!
一体、何がどうなってるんだ!
ダメだ、ダメだ。
一度、冷静に……まずは確認しなきゃ。
声は確実に相葉くんだ。
じゃあ、身体は?
なぜ裸になっているのかはわからないけど……
俺の身体とは違って筋肉はあれど細身でスタイル抜群。
そして左肩に視線をやると痣が見えた。
ということは、この身体も相葉くん。
この状況からみて今、俺は相葉くんの中にいる。
じゃあこの身体の持ち主の相葉くんはどこに?
俺が今、相葉くんの中にいるって事は俺の身体は空っぽのはず。
俺はベッドの方に目線を戻した。
そこにはまだ俺を……つまりは相葉くんの姿をジッと見つめる俺の姿。
?『だ、大丈…夫?』
俺が俺を心配している。
不思議な状況だけど、ちゃんと俺の身体の中に意識はある。
それが誰なのかって考えた時……答えはすぐに見つかった。
「相葉…くん?」
?『もしかして……翔ちゃん?』
互いにコクリと頷いた。
?『嘘ぉぉぉぉぉぉ!痛ってぇぇぇぇぇぇ』
俺の睡眠を邪魔する聞き覚えのある叫び声。
せっかくいい気持ちで寝てたのに……
「ったく、朝からうるせぇ……えっ?」
自分の発した声に違和感を覚えた。
聞きなれた声ではあるが……俺の声ではない。
それに頭を掻きむしった髪の触り心地が違う気がする。
俺なのに……俺じゃない?
いやいや、おかしいだろ。
意味がわからない。
俺の名前は?
櫻井翔。
そう、櫻井翔なんだよ。
でもさっき発した声は……相葉くんの声。
おいおい。
ちょっと待てよ。
さっき聞こえた叫び声って俺だったような気がする。
まさか……
いや、そんなはずない。
ゆっくりと声が聞こえた方へと首を動かしたら、俺自身とバッチリ目が合った。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ…っ、痛ってぇぇぇ」
あり得ない状況に思わず後退りすると、ベッドから落ちてお尻を強打した。
なんだ、なんだ、なんだ!
一体、何がどうなってるんだ!
ダメだ、ダメだ。
一度、冷静に……まずは確認しなきゃ。
声は確実に相葉くんだ。
じゃあ、身体は?
なぜ裸になっているのかはわからないけど……
俺の身体とは違って筋肉はあれど細身でスタイル抜群。
そして左肩に視線をやると痣が見えた。
ということは、この身体も相葉くん。
この状況からみて今、俺は相葉くんの中にいる。
じゃあこの身体の持ち主の相葉くんはどこに?
俺が今、相葉くんの中にいるって事は俺の身体は空っぽのはず。
俺はベッドの方に目線を戻した。
そこにはまだ俺を……つまりは相葉くんの姿をジッと見つめる俺の姿。
?『だ、大丈…夫?』
俺が俺を心配している。
不思議な状況だけど、ちゃんと俺の身体の中に意識はある。
それが誰なのかって考えた時……答えはすぐに見つかった。
「相葉…くん?」
?『もしかして……翔ちゃん?』
互いにコクリと頷いた。