テキストサイズ

まだ見ぬ世界へ

第7章 生涯何があっても愛する人へ

【潤side】


「疲れてるなら……いいよ?」

何回聞いてもカズの答えは一緒で、首を横に振る。

「でも…さ」

俺もそれに応えてやりたいけど、やっぱり受ける側のカズの負担を考えると躊躇してしまう。

『じゅ…ん』

俺の名を呼ぶと、首に手を回して引き寄せる。

『お願い…俺を……愛して?』

至近距離で一片の迷いもなく、真っ直ぐに俺を見つめる。

『カズっ』

俺はギュッとカズを抱きしめた。

強く……強く。


初めて、ちゃんと言葉にして俺を求めてくれた。


カズの事ならなんでもわる。

だから言葉にしなくたって、何の問題もない。


カズを見ていればちゃんと俺たちを必要としてくれているのはわかっている。


でもこうやって伝えてくれると、より実感した。


「好きだよ、愛してる」


それはきっとニノも同じだと思う。


俺たちは他のメンバーとは少し距離感が違う。

けどその距離感は絶妙。

付かず離れずだけど、互いを大事に想ってる。


でも同級生だからこそ、それをストレートの言葉にするってのが難しい。


『俺も……愛してる』

チュッと俺への言葉を紡いだ唇にキスを落とすと、ゆっくりと俺のモノをカズの中へと埋めていく。

『潤…っ、あぁっ…潤っ』

「カズっ、カズ…好きだ、愛してる…っ」

カズへの強い想いと連動して、激しく腰をぶつける。

『じゅ…んっ』

手を伸ばして首に手を回すと俺を引き寄せる。


今日は一ミリだって離れたくない。

でもきっとまた俺たちは元の距離に戻るだろう。


付かず離れず。

それが俺たちだから。


誰か何と言おうと俺はカズを想ってる。

誰が何と言おうとカズは俺を想ってくれている。


それだけでいい。

それになんたって強い味方が3人もいるんだから。


『ふふっ、寝ちゃったの?』

眠ってしまっているカズの身体を綺麗にし終ると、リーダーが近づいてきた。

『全く起きないよ……って、当たり前だけどね』

『そうだな』

髪を撫でるリーダーも、近づいてくる翔くんと相葉くんも、髪を撫でられるカズの表情にも幸せが溢れてた。

きっと俺もだろうな。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ