まだ見ぬ世界へ
第8章 幸福論【再会】
「熟睡じゃん」
ツンツンと柔らかい頬を突くと、口をモゴモゴと動かすけど起きる気配は全くない。
『まだ起きてられるかも』なんて言ってたけど、あっという間にスヤスヤと寝息を立てて眠っている。
暫くは起きないだろうからその間に部屋の片づけをすればいいんだけど、和也の寝顔を見たいと思って俺はデスクの椅子に腰かけた。
「にしてもすげぇ量だな」
近くにある本棚には分厚い本がビッシリ並んでいて、そのうちのひとつを手に取った。
「あー、こりゃ無理だわ」
パラパラっと捲ってみたけど、書いてある文章の雰囲気だけで理解できないと思ってすぐに本を閉じて元に戻した。
「頑張ってるんだな」
チラッと和也に目線をやると、相変わらずスヤスヤと気持ちよさそうに眠っている。
その姿からは想像できないくらいきっと和也は努力して、それを今も続けているんだと思う。
在宅ってなると仕事も限られる。
それなりに資格だったり、能力を求められる。
その中で一流企業と言われる父さんの会社でコネなしに採用されて働いているんだからホント凄いよ。
「ん?これって……」
ふとデスクにある大きな茶色の封筒が目に入った。
そして送り主は【日本プラチナデータ機構】
ってことはこの中にあるのは……
和也に再び目線をやり、起きそうにないのを確認すると封筒の中身を取り出した。
コイツは櫻井翔で、トレーダーって……なんだ?
で、こっちは松本潤……大学院生。
ん?おかしい。
資料が2人分しかない。
確か会うのは俺を除いて3人って聞いたのに。
再度、封筒の中を確認すると1枚のカードのようなものが残っていたので取り出した。
これって……名刺?
それも父さんの会社。
名前は相葉雅紀、肩書きは……主任。
にしても、なんでコイツだけ資料がないんだ?
そんな疑問を浮かべながらも、それぞれの資料等を写メしていった。
ツンツンと柔らかい頬を突くと、口をモゴモゴと動かすけど起きる気配は全くない。
『まだ起きてられるかも』なんて言ってたけど、あっという間にスヤスヤと寝息を立てて眠っている。
暫くは起きないだろうからその間に部屋の片づけをすればいいんだけど、和也の寝顔を見たいと思って俺はデスクの椅子に腰かけた。
「にしてもすげぇ量だな」
近くにある本棚には分厚い本がビッシリ並んでいて、そのうちのひとつを手に取った。
「あー、こりゃ無理だわ」
パラパラっと捲ってみたけど、書いてある文章の雰囲気だけで理解できないと思ってすぐに本を閉じて元に戻した。
「頑張ってるんだな」
チラッと和也に目線をやると、相変わらずスヤスヤと気持ちよさそうに眠っている。
その姿からは想像できないくらいきっと和也は努力して、それを今も続けているんだと思う。
在宅ってなると仕事も限られる。
それなりに資格だったり、能力を求められる。
その中で一流企業と言われる父さんの会社でコネなしに採用されて働いているんだからホント凄いよ。
「ん?これって……」
ふとデスクにある大きな茶色の封筒が目に入った。
そして送り主は【日本プラチナデータ機構】
ってことはこの中にあるのは……
和也に再び目線をやり、起きそうにないのを確認すると封筒の中身を取り出した。
コイツは櫻井翔で、トレーダーって……なんだ?
で、こっちは松本潤……大学院生。
ん?おかしい。
資料が2人分しかない。
確か会うのは俺を除いて3人って聞いたのに。
再度、封筒の中を確認すると1枚のカードのようなものが残っていたので取り出した。
これって……名刺?
それも父さんの会社。
名前は相葉雅紀、肩書きは……主任。
にしても、なんでコイツだけ資料がないんだ?
そんな疑問を浮かべながらも、それぞれの資料等を写メしていった。