まだ見ぬ世界へ
第11章 アイツは可愛い年下の男の子
「ただいま」
「お帰りー!」
靴を脱いでいるとバタバタとこっちに近づいてくる足音。
「今日も生放送、お疲れ様」
「ありがと」
笑顔で出迎えてくれる恋人をギューッと抱きしめる。
そして首に顔を埋めたまま大きく深呼吸すると、いつもつけている香水じゃなくてボディソープの香り。
あー、帰ってきたんだな。
「軽くごはん食べるでしょ?」
「もちろん、むしろガッツリ食いたい」
「夜中に食べ過ぎはダメ」
もはや俺の薬箱というより、メディカルトレーナー。
「ちぇっ、わかったよ」
「その代わり、こっち付き合うよ?」
クイっと手でお酒を飲むジェスチャーを見せた。
「お、マジか!」
「貝のお刺身もつけましょう!」
「よっしゃー!」
俺は思わずガッツポーズしてしまった。
完全に恋人に踊らされてる俺だけど……それも悪くないなって思える。
「ほーら、早く手洗いうがいして着替えて来て」
グイグイと急かすように俺の背中を押してくる。
「ちょっと待った!」
「えっ?なに…んっ」
クルっと振り返り、唇を押しつけるようにキスをした。
「ごちそーさん」
「ばっ、バッカじゃないの」
ニヤっと笑って見せると、顔を真っ赤にして俺の横を慌てて通り過ぎていった。
ホント……可愛いな。
昔は俺の事を慕ってくれる『弟』という存在として可愛いなって思ってた。
でもいつの間にか身長も抜かされて、嵐として過ごしていくうちに『メンバー』という存在になっていった。
その関係が変わったキッカケがあの日のLINE。
ZEROが終わりに連絡が来てると嬉しくて、来なかったちょっと寂しくなって。
でもそれが段々とZERO終わりに会えると嬉しくて、会えないと寂しくなってた。
そんな気持ちになるのはなぜなのか……
そして何より『メンバー』という存在から、どう変わったのか俺にはわからなかった。
「お帰りー!」
靴を脱いでいるとバタバタとこっちに近づいてくる足音。
「今日も生放送、お疲れ様」
「ありがと」
笑顔で出迎えてくれる恋人をギューッと抱きしめる。
そして首に顔を埋めたまま大きく深呼吸すると、いつもつけている香水じゃなくてボディソープの香り。
あー、帰ってきたんだな。
「軽くごはん食べるでしょ?」
「もちろん、むしろガッツリ食いたい」
「夜中に食べ過ぎはダメ」
もはや俺の薬箱というより、メディカルトレーナー。
「ちぇっ、わかったよ」
「その代わり、こっち付き合うよ?」
クイっと手でお酒を飲むジェスチャーを見せた。
「お、マジか!」
「貝のお刺身もつけましょう!」
「よっしゃー!」
俺は思わずガッツポーズしてしまった。
完全に恋人に踊らされてる俺だけど……それも悪くないなって思える。
「ほーら、早く手洗いうがいして着替えて来て」
グイグイと急かすように俺の背中を押してくる。
「ちょっと待った!」
「えっ?なに…んっ」
クルっと振り返り、唇を押しつけるようにキスをした。
「ごちそーさん」
「ばっ、バッカじゃないの」
ニヤっと笑って見せると、顔を真っ赤にして俺の横を慌てて通り過ぎていった。
ホント……可愛いな。
昔は俺の事を慕ってくれる『弟』という存在として可愛いなって思ってた。
でもいつの間にか身長も抜かされて、嵐として過ごしていくうちに『メンバー』という存在になっていった。
その関係が変わったキッカケがあの日のLINE。
ZEROが終わりに連絡が来てると嬉しくて、来なかったちょっと寂しくなって。
でもそれが段々とZERO終わりに会えると嬉しくて、会えないと寂しくなってた。
そんな気持ちになるのはなぜなのか……
そして何より『メンバー』という存在から、どう変わったのか俺にはわからなかった。