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まだ見ぬ世界へ

第11章 アイツは可愛い年下の男の子

『きっとさ、アイツらも同じだと思う』

「同じ?」

『俺が潤との関係を伝えた時に、3人も自分達の関係も伝えられたはず。でも言わなかった。だぶん怖くて言えなかったんだ。俺ら以上にアイツらの関係は特殊だから』


『3人で付き合う』という事に関して、俺が理解できることは無いと思う。

自分に置き換えた時、今の俺たちの中に別の誰かが入るなんて考えられない。


絶対に……嫌だ。

翔は俺だけの翔だ。


でもリーダと相葉くんとニノの関係を聞いた時、ビックリしたけど……拒絶する気持ちは微塵も沸いてこなかった。


それはメンバーだからかもしれない。

俺が男同士で付き合っているからかもしれない。


いくつもの要因があったとしても……

俺は3人の関係を受け入れている事実は変わらない。


『自分たちの関係を俺に話しているリーダーと相葉くん……ホント嬉しそうだった』

翔の言葉に、フニャッとしたリーダーの笑顔と、クシャっと笑う相葉くんの顔が浮かんだ。


ずっと黙っていた自分たちの関係を話せた事。

そして自分たちの関係を受け入れてくれた事。


嬉しいに決まってる。

きっとそれは俺たち以上かもしれない。


「そっか。じゃあ……今度はニノだね」

『そうだな。ニノはからかい甲斐あるな』

ニヤっと笑う翔に俺のニヤリと笑い返して応える。


ニノはきっと顔を真っ赤にして恥ずかしがって、そして怒るにちがいない。


でもまたあの時みたいに……

いや、あの時以上に嬉しそうに笑うだろうな。


『俺さ、アイツらからいっぱい情報得たから。思いっきり揶揄ってやるぞ」

「情報?」

『エッチの時は甘えたらしいぞ、ニノ』

「な…っ」

『アイツら、言いたくて仕方なかったんだろうな。可愛いを連発してたぞ』

3人で熱心になに話してるんだろうって、ニノと言ってたんだけど、まさかこんな内容だとは思ってないだろうな。

『だから俺も潤がどれだけ可愛いか、自慢してやった』

コクコクと俺に頷くドヤ顔の翔。


はい?

今、なんて言った?

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