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まだ見ぬ世界へ

第11章 アイツは可愛い年下の男の子

『だってさ、どう考えたって潤の方が可愛いに決まってんじゃん。ニノもツンデレ感あるだろうけど……ギャップっていう面では潤の方が……』

ようやく俺が翔を睨みつけている事に気がついたみたいで、デレデレ顔からやっちまった顔に変わった。

「しょぉぉぉぉぉ!……っ、いてぇぇぇ!」

少しの怒りと恥ずかしさで翔の腕から逃れようと身を捩ったら、腰に激痛が走った。

『潤、大丈夫か!』

「色々と大丈夫じゃねーよ」

結局、翔の腕に再びギュッと抱き留められ、俺も身を預けた。

『いいじゃん。潤が可愛いんだから、仕方ないだろ』

「可愛いって…いうな」


自信満々に『可愛い』って連発されると恥ずかしい。

でも……嬉しい。


『潤もニノに自慢していいんだぞ。俺がカッコいいって』

「誰がカッコいいって?」

クスッと笑いながら顔を上げて、翔を見た。

『俺以外に誰かいる?』

ニヤっと笑い返して見せる翔。

「ヘタレの恋人の間違いじゃないの?」

『そんな事、言っていいのか』

「うわ…っ、なに?」

俺を抱きしめていた腕を背中と膝の裏に回し、ヒョイっと抱き上げた。

『ヘタレじゃない事……証明してやるよ』

至近距離で俺を真っ直ぐ見つめる翔の瞳にドキッとする。


世間ではヘタレなんて言われてるけど、俺にとっては最高にカッコいい恋人。

ニノと張り合う必要もない、圧勝だよ。


「結構です」

『おい!そこはどうやって?って煽るところだろ』

ガクッとあからさまに項垂れる翔に笑いが込み上げてくる。

「そんなにシたいの?」

『したい、したい!したいです!』

「じゃあ……思いっきり気持ちよくしてね?」

首に手を回して、翔の耳元でお望み通り煽る様に囁いた。

『りょーかい』

髪にキスをすると、寝室へと俺を連れて行った。






















ドドドドドッ…


「そこ…っ、気持ち…ぃ、もっ…と」

『話が違うじゃーん』


今はマッサージ器でね(笑)


【end…?】

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