まだ見ぬ世界へ
第11章 アイツは可愛い年下の男の子
これって……俺が望んでいた事だっけ?
『ここからの眺め…エロ…っ』
四つん這いになっている俺の後ろから激しく腰を打ちつけてくる雅紀。
「んっ…んんーっ」
『やば…っ、これ…堪んねぇ』
そして俺の顔の真横に膝立ちしている智のモノを口に咥えている。
『カズ……ラスト、受け取れよ!』
「んぁぁぁ…っ」
腰をガシっと掴むといい所を激しく責め立て、それと同時に俺のモノを握って扱くから背中が弓なりに反れ、智のモノを口か離してしまった。
『こら、ちゃんと咥えて』
俺の顔の前に差し出された唾液と先走りで光る智のモノを躊躇なく口に咥えた。
完全に鬼畜な状態なんだけど、どこか満たされている自分がいる。
俺って……変態なのか?
「んっ、んん…っ、んんんーっ!」
『こら、締めんな…っ、く…っ』
『やべ…っ、俺も……イく…っ』
俺たちはほぼ同時に少量の熱を吐き出した。
『もーダメ。何も出ない』
『俺…も』
うつ伏せのままの俺の隣に力尽きた智と雅紀がそれぞれ寝転がる。
『ん?どうした』
目をパチパチさせながら俺を見つめる雅紀。
『どーした?カズ』
コテっと首を傾げて俺を見つめる智。
「なんでもないですよ」
パフっと目の前の枕に顔を埋める。
幸せで……顔が緩んでしまう。
別に不満があったわけじゃない。
ちゃんと俺への智の気持ちは届いている。
ちゃんと俺への雅紀の気持ちも届いている。
智も雅紀も俺の事が好きだって……
でも俺は智も好きで、雅紀も好き。
つまり俺の気持ちは……1人ではなく2人にある。
もちろん優劣なんてない。
だからどちらかを選ぶことは出来ないし、だからといってどちらも諦めるなんてもっと出来ない。
だからこそ不安だった。
こんな俺の想いは2人に受け入れられているのかなって。
でも2人は一緒に……俺を愛してくれた。
そして俺の智、そして雅紀への想いを2人が受け入れてくれているって身体と心に教えてくれた。