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まだ見ぬ世界へ

第12章 愛を叫べ

みんなでエレベーターに乗り込み、駐車場へと向かう。

相「なんかハワイのVS嵐のロケ思い出すね」

昔は移動車が一台しかなくて、全員が集まる収録は同じ車で局に向かった。

でも今は個々に移動車があって、みんなで乗るなんてほぼほぼ無い。


プライベートでは、初めてかもしれない。


1回だけ箱根に旅行に行ったけど、翔くんは映画の撮影でいなかった。


車のリモコンキーを押すと、テールランプが光りカチャっと音が鳴る。

俺が運転席に座ると、特に話し合いをする事なくJが助手席に座り、後部座席に翔ちゃん、相葉さん、リーダー。

相「安全運転でお願いしまーす」

ハワイの時と同じように嬉しそうに笑う相葉さん。

松「騒ぎ過ぎて、ニノの運転邪魔するなよ」

相「はーい」

手を上げて大きな返事をする。

櫻「だからそれが邪魔だっつーの」

横から苦笑いしつつ、ツッコミを入れる翔ちゃん。

櫻「智さんも寝ないでね」

うとうとするリーダーにも声をかけた。

「さて……出発しますよ?」

アクセルを踏んで車を出発させた。


予約した店はJも行ったことがあるらしく、解りやすくナビしてくれた。

後部座席ではしりとりが展開され、やっぱりリーダーが負けていた。

松「翔くん。あそこの店、駐車場無かったよね?」

櫻「専用駐車場ないから、少し離れた所にコインパーキングに止める?」

ニ「離れてるんだったら、先に店の前で車止めてみんな降りる?」


さすがに暗くても、嵐5人が歩いたらマズい。


櫻「注文とかもあるし……先、降りとくか?」

相「そうだね!」

松「あっ、あそこの店」

前方にある小洒落たお店を指さした。

その手前で車を止めると、大野さんから順に車を降りていく。

松「俺、駐車場まで案内するわ」

櫻「あ、うん…わかった」

窓を開け外にいる3人に伝えると、3人は先に店に入って行った。

松「じゃあ、止めに行きますか」

「うん。案内よろしく」

俺は再び、アクセルを踏んで車を走らせた。

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