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まだ見ぬ世界へ

第12章 愛を叫べ

?「ニノ、入っておいでー」

やっぱり翔ちゃんの声じゃない。

たぶん相葉さん……だよね?


えっ?

待って。

じゃあ、翔ちゃんはここにいないってこと?


あー、もう……何がどうなってるのよ。


パン、パン、パン、パ-ン…


「うわっ、なに?なに?なに?」

俯き加減に扉を開けると、いきなり聞こえた破裂音に顔を上げた。


俺に降り注ぐクラッカーから飛び出してきた紙吹雪とリボン。


大櫻相松「「「「お誕生日、おめでとー」」」」

そして俺にお祝いの言葉をくれた……4人の姿。


「えっ?なんで?」

松「何でって……今日はニノの誕生日だろ?お祝いするのが当然じゃん。な?」

潤くんの言葉にコクコクと頷く3人。

「いや、当然って言われても……」

相「まぁまぁ……細かいことは気にしない!」

相葉さんが俺の隣にくると、ガシっと肩を掴んできた。


コンコン……


「お食事とお飲み物、ご用意してもよろしいでしょうか?」

櫻「あ、はい。お願いします」

「かしこまりました」

ドア越しの問いかけに翔ちゃんが返事を返す。

大「ほーら、主役は座って」

相葉さんに肩を掴まれたままの俺の後ろに回った大野さんがグイグイ背中を押してくる。


俗に言う誕生日席に座らされた俺。

そしてあっという間に大きなテーブルに様々な軽食と、空のグラス、そしてシャンパン。


ひぇぇぇぇぇぇ、高そう。


松「じゃあ、早速あげるね」

シャンパンを持って構える潤くん。

「怖い怖い怖い」

相「ちょっと大丈夫?コルク飛ばしてモノ、壊さないでよ」

松「大丈夫だって、任せろ」

ニヤっと笑ってコルクを親指で押し上げていく。


ポン…ッ


櫻「うわぁ…っ!」

見事に翔ちゃんの方にコルクが飛んでいった。

櫻「お前、ふざけんなよ!」

松「悪い悪い、わざとじゃないから」

櫻「あたりめーだ、バカ!」

ちょっとマジギレ気味の翔ちゃんを見て、3人で笑った。

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