まだ見ぬ世界へ
第12章 愛を叫べ
櫻「あー、もう食えない!」
ソファーに座った翔ちゃんが大きくなったお腹を擦ってる。
相「どれも美味しかったね」
大「流石、まつずんが選んだだけあるよ」
松「酔っぱらって俺の名前、言えてねーし!」
他愛もない話で盛り上がって、あっという間に楽しい時間は過ぎて、お酒も軽食もほぼほぼなくなった。
お開き…か。
そう思うと、上がっていたテンションがドーンと落ちた。
大「じゃあ、最後に……ニノ」
「ん?なに?」
大「返事……そろそろ聞かせてくれない?」
さっきまで酔っぱらって陽気だったはずのリーダーが真っすに俺を見ている。
「え…あの、うん…」
俺はその目線から逃げる様に逸らす。
忘れていた訳じゃない。
今は楽しくって考えていなかった……だけ。
でも……
でも……
出さないでいいなら、って思っている自分もいる。
こうやって今まで通りメンバーと楽しく過ごしたい。
もし全員の告白に『NO』と言ったら?
誰か1人だけを選んだら?
えっ?
でも、待って。
何でリーダーはみんなの前で返事を聞いてきたの?
他の人はリーダーが俺に告白したなんて知らない。
もちろんリーダーだって、他の人が俺に告白した事も知らない。
それにみんなも何で『返事って、なに?』って疑問をリーダーにぶつけないの?
櫻「俺も聞きたい」
『俺も』
確かに翔さんはそう言った。
相「俺も」
松「俺も」
2人も同じ言葉を言った。
疑問はぼぼ確信に変わった。
「もしかしたみんな……知ってるの?」
櫻「なんとなく…ね」
翔ちゃんが気まずそうに他のメンバーを見た。
松「確かめたってわけじゃないけど、ニノの様子を見てたら…さ」
相「ごめんね、たくさん悩ませちゃって」
何も悪くないのに相葉さんが申し訳なさそうにする。
大「でも俺たち……ちゃんと返事が欲しいんだ」
目を決して俺から逸らさない大野さん。
そうだよね。
ちゃんと答えを出さなきゃ……いけないよね。
ソファーに座った翔ちゃんが大きくなったお腹を擦ってる。
相「どれも美味しかったね」
大「流石、まつずんが選んだだけあるよ」
松「酔っぱらって俺の名前、言えてねーし!」
他愛もない話で盛り上がって、あっという間に楽しい時間は過ぎて、お酒も軽食もほぼほぼなくなった。
お開き…か。
そう思うと、上がっていたテンションがドーンと落ちた。
大「じゃあ、最後に……ニノ」
「ん?なに?」
大「返事……そろそろ聞かせてくれない?」
さっきまで酔っぱらって陽気だったはずのリーダーが真っすに俺を見ている。
「え…あの、うん…」
俺はその目線から逃げる様に逸らす。
忘れていた訳じゃない。
今は楽しくって考えていなかった……だけ。
でも……
でも……
出さないでいいなら、って思っている自分もいる。
こうやって今まで通りメンバーと楽しく過ごしたい。
もし全員の告白に『NO』と言ったら?
誰か1人だけを選んだら?
えっ?
でも、待って。
何でリーダーはみんなの前で返事を聞いてきたの?
他の人はリーダーが俺に告白したなんて知らない。
もちろんリーダーだって、他の人が俺に告白した事も知らない。
それにみんなも何で『返事って、なに?』って疑問をリーダーにぶつけないの?
櫻「俺も聞きたい」
『俺も』
確かに翔さんはそう言った。
相「俺も」
松「俺も」
2人も同じ言葉を言った。
疑問はぼぼ確信に変わった。
「もしかしたみんな……知ってるの?」
櫻「なんとなく…ね」
翔ちゃんが気まずそうに他のメンバーを見た。
松「確かめたってわけじゃないけど、ニノの様子を見てたら…さ」
相「ごめんね、たくさん悩ませちゃって」
何も悪くないのに相葉さんが申し訳なさそうにする。
大「でも俺たち……ちゃんと返事が欲しいんだ」
目を決して俺から逸らさない大野さん。
そうだよね。
ちゃんと答えを出さなきゃ……いけないよね。