まだ見ぬ世界へ
第13章 正義のミカタ
『ふぁぁぁぁぁ、マジ寝みぃ』
大きな口を開け、うーんと伸びをする副店長。
お客さんがいないからって、そんな堂々と欠伸しないで下さい。
「寝てないんですか?」
『んー、15時間くら寝たかな?』
「確実に寝過ぎで疲れてるじゃないですか」
目をゴシゴシ擦っている副店長は全くやる気がない。
『いいですよ、ちょっと休んできても。今の時間、たぶんお客さん来ないですし』
終電時間を過ぎると、お客さんは殆ど来ない。
まぁ、暇になるって事。
『いんや、仕事する。じゃなきゃ、翔くんに怒られちゃうもん。目を覚ます為に飲み物の補充してくる』
「わかりました。俺も商品の補充や前出ししますね」
『なんかあったら、すぐ呼べよー』
「なんもないですってばー」
バックヤードに入っていく副店長に向かって叫んだ。
俺ってそんなにひ弱に見えるのかな?
副店長だって俺とあんまり変わんないと思うんだけどなぁ。
よし……やるか。
まずは立ち読みでぐちゃぐちゃになった雑誌の整理。
それをさっと終わらせると、次は商品の前出し。
品薄になった分を補充したりして、バックヤードを往復していると自動ドアの開く音がした。
「いらっしゃいませ」
俺は作業を止め、さっとレジへと戻った。
はぁ……遅いな。
早く、買い物済ませてよ。
入ってきたお客はあちこちをウロウロして、カゴに商品を大量に入れていく。
こんな時間にそんな買い物する必要ある?
ここで買うよりスーパーの方が安いのに。
なんて言ったら、店長に怒られるな。
ようやく買い物が終わり、ドンと俺の前に置かれたのは商品が山盛りに入ったカゴ。
ピッ…ピッ…
静かな店に響く、バーコードを読み込む音。
これ、入れるの面倒くさいなぁ。
「お待たせしました。お会計、7850円になります」
『これで』
「では……1万円お預かりします」
俺は差し出された1万円を受け取ろうと、手を伸ばした。
大きな口を開け、うーんと伸びをする副店長。
お客さんがいないからって、そんな堂々と欠伸しないで下さい。
「寝てないんですか?」
『んー、15時間くら寝たかな?』
「確実に寝過ぎで疲れてるじゃないですか」
目をゴシゴシ擦っている副店長は全くやる気がない。
『いいですよ、ちょっと休んできても。今の時間、たぶんお客さん来ないですし』
終電時間を過ぎると、お客さんは殆ど来ない。
まぁ、暇になるって事。
『いんや、仕事する。じゃなきゃ、翔くんに怒られちゃうもん。目を覚ます為に飲み物の補充してくる』
「わかりました。俺も商品の補充や前出ししますね」
『なんかあったら、すぐ呼べよー』
「なんもないですってばー」
バックヤードに入っていく副店長に向かって叫んだ。
俺ってそんなにひ弱に見えるのかな?
副店長だって俺とあんまり変わんないと思うんだけどなぁ。
よし……やるか。
まずは立ち読みでぐちゃぐちゃになった雑誌の整理。
それをさっと終わらせると、次は商品の前出し。
品薄になった分を補充したりして、バックヤードを往復していると自動ドアの開く音がした。
「いらっしゃいませ」
俺は作業を止め、さっとレジへと戻った。
はぁ……遅いな。
早く、買い物済ませてよ。
入ってきたお客はあちこちをウロウロして、カゴに商品を大量に入れていく。
こんな時間にそんな買い物する必要ある?
ここで買うよりスーパーの方が安いのに。
なんて言ったら、店長に怒られるな。
ようやく買い物が終わり、ドンと俺の前に置かれたのは商品が山盛りに入ったカゴ。
ピッ…ピッ…
静かな店に響く、バーコードを読み込む音。
これ、入れるの面倒くさいなぁ。
「お待たせしました。お会計、7850円になります」
『これで』
「では……1万円お預かりします」
俺は差し出された1万円を受け取ろうと、手を伸ばした。