まだ見ぬ世界へ
第13章 正義のミカタ
コンコン…
『失礼します。そろそろ診察の方をよろしいでしょうか?』
看護師さんが様子を見に来た。
「はい」
『では、先生をお呼びしますね』
ペコっと俺たちに頭を下げると、すくに部屋を出ていった。
『じゃあ、俺らは帰るわ。なんか必要なものがあったら遠慮なく連絡くれよ』
「すみません、色々ご迷惑をおかけして……」
『こら、まだ寝てろ』
起き上がろうとした俺をベッドへと押し戻した店長。
『シフトの件は責任を持って副店長が変わってくれるから』
『げっ、マジか』
店長の満面の笑みを向けられた副店長は、あからさまに嫌な顔をした。
「ホント、すみません」
『さぁーとぉーしぃーくん』
『はい……わかりました』
『大丈夫ですよ。俺も入りますから』
ガクンと落ちている副店長の肩をポンポンと優しく叩く相葉くん。
『って事で、二宮くんは何も心配しなくていいからね?』
『そうそう、ゆっくり休んで』
『どーぜ、暇だしね』
あの……
副店長がそれを言っていいんですか?
って、あながち間違いではない。
『やっと笑ったな』
「えっ?」
優しく俺に微笑むと髪をくしゃっと撫でた。
『じゃあ、潤。あとは頼んだぞ』
『痛って』
潤さんの胸の辺りを強めにパンチした。
『じゃあね、二宮くん』
大きく手を振る相葉くんと一緒に副店長も帰って行った。
『二宮くん、ホント……ゴメン』
残っていた大野さんが俺に頭を下げる。
やっぱり……だよね。
普段と変わらないように見せてたけど、どこか元気はなかった。
今回の事は副店長を店長が迎えに行ったことがきっかけになったけど、副店長は何も悪くない。
でも副店長は、自分のせいだって思ってる。
「じゃあ……なんか、奢って下さい」
『えっ?』
「金額の上限はもちろん、無しでお願いしますね」
これで少しでも副店長の気持ちが晴れるなら……
『わかったよ。じゃあ、何買うか考えておいてね』
「はい」
いつもの様に副店長がフニャっと笑うと、2人を追いかける様に早足で部屋を出ていった。
『失礼します。そろそろ診察の方をよろしいでしょうか?』
看護師さんが様子を見に来た。
「はい」
『では、先生をお呼びしますね』
ペコっと俺たちに頭を下げると、すくに部屋を出ていった。
『じゃあ、俺らは帰るわ。なんか必要なものがあったら遠慮なく連絡くれよ』
「すみません、色々ご迷惑をおかけして……」
『こら、まだ寝てろ』
起き上がろうとした俺をベッドへと押し戻した店長。
『シフトの件は責任を持って副店長が変わってくれるから』
『げっ、マジか』
店長の満面の笑みを向けられた副店長は、あからさまに嫌な顔をした。
「ホント、すみません」
『さぁーとぉーしぃーくん』
『はい……わかりました』
『大丈夫ですよ。俺も入りますから』
ガクンと落ちている副店長の肩をポンポンと優しく叩く相葉くん。
『って事で、二宮くんは何も心配しなくていいからね?』
『そうそう、ゆっくり休んで』
『どーぜ、暇だしね』
あの……
副店長がそれを言っていいんですか?
って、あながち間違いではない。
『やっと笑ったな』
「えっ?」
優しく俺に微笑むと髪をくしゃっと撫でた。
『じゃあ、潤。あとは頼んだぞ』
『痛って』
潤さんの胸の辺りを強めにパンチした。
『じゃあね、二宮くん』
大きく手を振る相葉くんと一緒に副店長も帰って行った。
『二宮くん、ホント……ゴメン』
残っていた大野さんが俺に頭を下げる。
やっぱり……だよね。
普段と変わらないように見せてたけど、どこか元気はなかった。
今回の事は副店長を店長が迎えに行ったことがきっかけになったけど、副店長は何も悪くない。
でも副店長は、自分のせいだって思ってる。
「じゃあ……なんか、奢って下さい」
『えっ?』
「金額の上限はもちろん、無しでお願いしますね」
これで少しでも副店長の気持ちが晴れるなら……
『わかったよ。じゃあ、何買うか考えておいてね』
「はい」
いつもの様に副店長がフニャっと笑うと、2人を追いかける様に早足で部屋を出ていった。