まだ見ぬ世界へ
第15章 エンドウの花
『雅紀、から揚げちょーだい』
『ん、どーぞ。って……お腹いっぱいだって潤言ってなかった?』
『俺が食うんじゃねーよ。ほれ』
濃い顔の潤ってヤツが俺の前にしゃがむと
から揚げを口の前に差し出した。
『食え』
『はい?それ、何してんの?』
真面目そうなヤツが苦笑いを浮かべる。
『いや、見てたら面白れーなって。なんか犬に餌やってるみたいでさ』
言ってる意味がわからないけど、小馬鹿にされているのだけはわかる。
さっきからマジ、ムカつくんだけど。
けど……けど……
『腹減ってんだろ?』
口角を上げ、俺を試すようにから揚げを目の前にチラつかせてくる。
さっき食べ物を口にしてしまったせいで、胃の動きが活発になり余計に腹が減ってきた。
『イテッ!』
せめてもの抵抗で、指をごとから揚げを口に含んだ。
『てめぇ……』
今まで見た事のない目力で睨まれ、ピクっと身体が震えた。
『まぁまぁ、落ち着けって』
『おい!笑ってんじゃねーよ』
ペシっと肩に乗った手を乱暴に払い退ける。
『まぁ、そんなにカリカリすんなって。雅紀、俺にもから揚げくれよ』
『翔まで何なの?俺のから揚げ無くなっちゃうじゃん』
しょんぼりしながらも、から揚げが入った袋を差し出した。
『サンキュ。ほら、食べな?』
今度は翔ってヤツがしゃがみ込むと、俺の前にから揚げを差し出した。
コイツも俺をバカにしてんのか……
キッと睨みつけたけどそんな俺にビビることなく、笑って見せる。た
『強がるなって。たぶんお前、何日も飯……食ってないだろ?』
ズバリ言い当てやがった。
「たっ、食べ……うぐっ!」
今度は強がりを唐揚げに塞き止めらる。
くそっ、やっぱり……美味い。
悔しいけど、無理やりツッコまれたから揚げを頬張る。
『よしよし』
何故か髪をくしゃっと撫でてきた。
それが妙に心地よくて、無意識に翔ってヤツを見つめてしまった。
『ん、どーぞ。って……お腹いっぱいだって潤言ってなかった?』
『俺が食うんじゃねーよ。ほれ』
濃い顔の潤ってヤツが俺の前にしゃがむと
から揚げを口の前に差し出した。
『食え』
『はい?それ、何してんの?』
真面目そうなヤツが苦笑いを浮かべる。
『いや、見てたら面白れーなって。なんか犬に餌やってるみたいでさ』
言ってる意味がわからないけど、小馬鹿にされているのだけはわかる。
さっきからマジ、ムカつくんだけど。
けど……けど……
『腹減ってんだろ?』
口角を上げ、俺を試すようにから揚げを目の前にチラつかせてくる。
さっき食べ物を口にしてしまったせいで、胃の動きが活発になり余計に腹が減ってきた。
『イテッ!』
せめてもの抵抗で、指をごとから揚げを口に含んだ。
『てめぇ……』
今まで見た事のない目力で睨まれ、ピクっと身体が震えた。
『まぁまぁ、落ち着けって』
『おい!笑ってんじゃねーよ』
ペシっと肩に乗った手を乱暴に払い退ける。
『まぁ、そんなにカリカリすんなって。雅紀、俺にもから揚げくれよ』
『翔まで何なの?俺のから揚げ無くなっちゃうじゃん』
しょんぼりしながらも、から揚げが入った袋を差し出した。
『サンキュ。ほら、食べな?』
今度は翔ってヤツがしゃがみ込むと、俺の前にから揚げを差し出した。
コイツも俺をバカにしてんのか……
キッと睨みつけたけどそんな俺にビビることなく、笑って見せる。た
『強がるなって。たぶんお前、何日も飯……食ってないだろ?』
ズバリ言い当てやがった。
「たっ、食べ……うぐっ!」
今度は強がりを唐揚げに塞き止めらる。
くそっ、やっぱり……美味い。
悔しいけど、無理やりツッコまれたから揚げを頬張る。
『よしよし』
何故か髪をくしゃっと撫でてきた。
それが妙に心地よくて、無意識に翔ってヤツを見つめてしまった。