まだ見ぬ世界へ
第15章 エンドウの花
なぜか後部座席の真ん中に座る俺。
『気が進まねぇな』
大きな溜め息をつきながら、潤ってヤツの運転で車は動き出す。
『仕方ないでしょ?じゃあ……気を紛らわすためにしりとりしよっか!』
『……マジで言ってんの?』
助手席に座る雅紀ってヤツの方に翔ってヤツが身を乗り出す。
『車といえばしりとりでしょ』
いたって真面目に答える雅紀ってヤツに
俺の隣にいる智っヤツが笑う。
『それよりもまずは自己紹介じゃね?俺たちまだ……名乗ってないだろ?』
体勢を後部座席に戻すと、翔ってヤツが俺の顔を覗き込んだ。
『あ、たぶん……大丈夫です。翔……ですよね?あと、潤に……雅紀に……智』
名前の人に視線を向けながら答えていった。
あれっ?
運転している潤ってヤツ以外は、俺をジッと見つめるが何の反応も示さない。
……間違ってる?
『カズ、凄いっ!正解だよ!』
助手席から雅紀ってヤツが興奮ぎみに振り返って俺を見る。
そして、速攻のカズ呼び。
「何で、わかったんだ?」
智が首を傾げで考え込んでいる。
「それは……」
「俺たちが名前で呼んでいたからじゃない?」
翔の言葉に俺はコクリと頷いた。
「正解だけど……呼び捨てはないんじゃなねーの。一応、命の恩人?なんだから」
ミラー越しに潤が俺をチラッと見た。
ホントだ。
俺……助けてもらったのに失礼すぎる。
「ごっ、ごめんなさい!」
俺は慌てて頭を下げた。
『じゅーん!』
雅紀…さんが潤…さんの太腿をペシッと叩いた。
『いってーな!」
『こら!カズ、怯えてるでしょ!」
怯えては……ない。
『えっ?俺は普通にツッコんだだけじゃん』
『それが怖いの!ただでさえ顔が濃くて
インパクトあるんだから……』
『それは生まれつきだから仕方ないだろ!』
あの……怯えてないですけど。
『まぁまぁ、落ち着いて?でも、いいんじゃない?呼び捨てで』
翔…さんが無駄な小競り合いを止めた。
いや、呼び捨てはダメだ。
たぶん年上だし……友達でもない。
『だって俺たち……恋人だろ?』
でも翔…さんはその上を軽く越えた。
『気が進まねぇな』
大きな溜め息をつきながら、潤ってヤツの運転で車は動き出す。
『仕方ないでしょ?じゃあ……気を紛らわすためにしりとりしよっか!』
『……マジで言ってんの?』
助手席に座る雅紀ってヤツの方に翔ってヤツが身を乗り出す。
『車といえばしりとりでしょ』
いたって真面目に答える雅紀ってヤツに
俺の隣にいる智っヤツが笑う。
『それよりもまずは自己紹介じゃね?俺たちまだ……名乗ってないだろ?』
体勢を後部座席に戻すと、翔ってヤツが俺の顔を覗き込んだ。
『あ、たぶん……大丈夫です。翔……ですよね?あと、潤に……雅紀に……智』
名前の人に視線を向けながら答えていった。
あれっ?
運転している潤ってヤツ以外は、俺をジッと見つめるが何の反応も示さない。
……間違ってる?
『カズ、凄いっ!正解だよ!』
助手席から雅紀ってヤツが興奮ぎみに振り返って俺を見る。
そして、速攻のカズ呼び。
「何で、わかったんだ?」
智が首を傾げで考え込んでいる。
「それは……」
「俺たちが名前で呼んでいたからじゃない?」
翔の言葉に俺はコクリと頷いた。
「正解だけど……呼び捨てはないんじゃなねーの。一応、命の恩人?なんだから」
ミラー越しに潤が俺をチラッと見た。
ホントだ。
俺……助けてもらったのに失礼すぎる。
「ごっ、ごめんなさい!」
俺は慌てて頭を下げた。
『じゅーん!』
雅紀…さんが潤…さんの太腿をペシッと叩いた。
『いってーな!」
『こら!カズ、怯えてるでしょ!」
怯えては……ない。
『えっ?俺は普通にツッコんだだけじゃん』
『それが怖いの!ただでさえ顔が濃くて
インパクトあるんだから……』
『それは生まれつきだから仕方ないだろ!』
あの……怯えてないですけど。
『まぁまぁ、落ち着いて?でも、いいんじゃない?呼び捨てで』
翔…さんが無駄な小競り合いを止めた。
いや、呼び捨てはダメだ。
たぶん年上だし……友達でもない。
『だって俺たち……恋人だろ?』
でも翔…さんはその上を軽く越えた。