まだ見ぬ世界へ
第15章 エンドウの花
『あ、お帰りー!』
雅紀がブンブンと智に手を振る。
『ただいま……って、みんな揃って何してんの?』
『潤がカズを泣かしたらしい』
『だから、泣かしてねーって言ってんだろ!』
翔が言ったのに、なぜか雅紀の頭に潤が鉄槌を下した。
『いってぇ、何で俺なんだよ!』
頭を抑えながら涙目で潤を睨む雅紀。
『雅紀の発言が発端だろーが!』
『そっか、潤に泣かされたかぁ。可哀想に……』
『俺じゃないっつーの!』
智は俺の前にしゃがむと、ヨシヨシと優しく頭を撫でてくれた。
『泣くなって……今度は俺が怒られるじゃん』
翔からハンカチを受け取ると、涙を何度も拭ってくれた。
俺の周りを囲む、智と翔と雅紀と潤。
「お……おかえ…り」
しゃくり上げながらようやく伝えられた言葉。
『『『『ただいま』』』』
みんな笑って応えてくれた。
『さてと……これからどうする?』
翔がゆっくりと立ち上がった。
『んー、まずはカズを休ませてあげたら?』
智の言葉にみんなが頷いた。
「俺はだい……」
『ダーメ!俺たちに会うまで、ずっと歩いてたんだろ?』
潤の言葉に反論する事が出来ない。
『それにお腹も空いてるでしょ?』
「減って……」
グゥゥゥゥゥ…
『ほら、見ろ?』
雅紀は俺に疑いの目を向けるけど、3人は雅紀に疑いの目を向ける。
グゥゥゥゥゥ…
『おい、それはお前だろ』
翔のツッコミに、雅紀が舌を出しておどけてみせる。
『まぁ、俺らも減ってるし……カズが寝てる間に作りますか』
潤は立ち上がると、気合いを入るようにスーツの袖を折って捲り上げる。
『雅紀も食いたかったら手伝え』
『わかりましたよー』
『侑李に必要な材料伝えるから教えて』
智も立ち上がるとスマホを取り出した。
それぞれが作業に移ろうと動き始める。
待って……
また1人になっちゃうの?
雅紀がブンブンと智に手を振る。
『ただいま……って、みんな揃って何してんの?』
『潤がカズを泣かしたらしい』
『だから、泣かしてねーって言ってんだろ!』
翔が言ったのに、なぜか雅紀の頭に潤が鉄槌を下した。
『いってぇ、何で俺なんだよ!』
頭を抑えながら涙目で潤を睨む雅紀。
『雅紀の発言が発端だろーが!』
『そっか、潤に泣かされたかぁ。可哀想に……』
『俺じゃないっつーの!』
智は俺の前にしゃがむと、ヨシヨシと優しく頭を撫でてくれた。
『泣くなって……今度は俺が怒られるじゃん』
翔からハンカチを受け取ると、涙を何度も拭ってくれた。
俺の周りを囲む、智と翔と雅紀と潤。
「お……おかえ…り」
しゃくり上げながらようやく伝えられた言葉。
『『『『ただいま』』』』
みんな笑って応えてくれた。
『さてと……これからどうする?』
翔がゆっくりと立ち上がった。
『んー、まずはカズを休ませてあげたら?』
智の言葉にみんなが頷いた。
「俺はだい……」
『ダーメ!俺たちに会うまで、ずっと歩いてたんだろ?』
潤の言葉に反論する事が出来ない。
『それにお腹も空いてるでしょ?』
「減って……」
グゥゥゥゥゥ…
『ほら、見ろ?』
雅紀は俺に疑いの目を向けるけど、3人は雅紀に疑いの目を向ける。
グゥゥゥゥゥ…
『おい、それはお前だろ』
翔のツッコミに、雅紀が舌を出しておどけてみせる。
『まぁ、俺らも減ってるし……カズが寝てる間に作りますか』
潤は立ち上がると、気合いを入るようにスーツの袖を折って捲り上げる。
『雅紀も食いたかったら手伝え』
『わかりましたよー』
『侑李に必要な材料伝えるから教えて』
智も立ち上がるとスマホを取り出した。
それぞれが作業に移ろうと動き始める。
待って……
また1人になっちゃうの?