まだ見ぬ世界へ
第15章 エンドウの花
「ぅ…ん」
目を開けてゆっくりと身体を起こすと、うーんと伸びをした。
こんな目覚めがいいのは久しぶり。
ぐっすり寝てなかったし、何より身体を伸ばして寝る事が無かった。
「……翔?」
辺りを見回しても姿は無い。
もしかして……どこかに行っちゃったの?
慌ててベッドから下り、ドアを開けて外へと飛び出した。
「『うわっ!』」
その瞬間に誰かにぶつかって、倒れそうになった身体を抱きしめられた。
『ビックリした……そんなに慌ててどうした?』
見上げた先には潤がいた。
「えっ、それは……」
なんて言い訳しようかと考えていたら、美味しそうな匂いが漂ってきた。
「いっ、いい匂いがしたから!」
『ふふっ、そうだろ?』
得意げに笑う潤にホッと胸を撫で下ろした。
『ねぇ、早く食べようよ!』
雅紀が俺たちを急かす。
『ほら、行くぞ』
潤に手を引かれて来たのは、1人でみんなの帰りを待っていた場所。
『これ、俺が作ったんだぞ!』
『サラダ盛り付けただけじゃん』
『作った事に変わりはない』
『もう、お腹空いたよー!』
不毛な言い争いを続ける智と翔、そして子どものように拗ねる雅紀。
『ほら、カズも座りな』
あんなに寂しくて寒かった場所が、明るく温かい空間へと変わっていた。
「あっ……ハンバーグ」
『もしかして……嫌だった?』
潤の言葉にブンブンと首を横に振る。
『良かった、温かいうちに食べよ』
「うん」
『じゃあ……『『『「いただきます」』』』』
潤の掛け声で俺たちは食べ進める。
口にハンバーグを運ぶと、肉汁がジュワっと中に広がった。
『美味しい……美味しいっ…よ』
もっと味わって食べたいのに鼻が詰まる。
『泣くほど美味しいなんて、作った甲斐があったよ……な?』
潤が俺の髪をクシャっと撫でると、智も翔も雅紀も嬉しそうに頷いていた。
目を開けてゆっくりと身体を起こすと、うーんと伸びをした。
こんな目覚めがいいのは久しぶり。
ぐっすり寝てなかったし、何より身体を伸ばして寝る事が無かった。
「……翔?」
辺りを見回しても姿は無い。
もしかして……どこかに行っちゃったの?
慌ててベッドから下り、ドアを開けて外へと飛び出した。
「『うわっ!』」
その瞬間に誰かにぶつかって、倒れそうになった身体を抱きしめられた。
『ビックリした……そんなに慌ててどうした?』
見上げた先には潤がいた。
「えっ、それは……」
なんて言い訳しようかと考えていたら、美味しそうな匂いが漂ってきた。
「いっ、いい匂いがしたから!」
『ふふっ、そうだろ?』
得意げに笑う潤にホッと胸を撫で下ろした。
『ねぇ、早く食べようよ!』
雅紀が俺たちを急かす。
『ほら、行くぞ』
潤に手を引かれて来たのは、1人でみんなの帰りを待っていた場所。
『これ、俺が作ったんだぞ!』
『サラダ盛り付けただけじゃん』
『作った事に変わりはない』
『もう、お腹空いたよー!』
不毛な言い争いを続ける智と翔、そして子どものように拗ねる雅紀。
『ほら、カズも座りな』
あんなに寂しくて寒かった場所が、明るく温かい空間へと変わっていた。
「あっ……ハンバーグ」
『もしかして……嫌だった?』
潤の言葉にブンブンと首を横に振る。
『良かった、温かいうちに食べよ』
「うん」
『じゃあ……『『『「いただきます」』』』』
潤の掛け声で俺たちは食べ進める。
口にハンバーグを運ぶと、肉汁がジュワっと中に広がった。
『美味しい……美味しいっ…よ』
もっと味わって食べたいのに鼻が詰まる。
『泣くほど美味しいなんて、作った甲斐があったよ……な?』
潤が俺の髪をクシャっと撫でると、智も翔も雅紀も嬉しそうに頷いていた。