まだ見ぬ世界へ
第5章 さよならの恋人
「あのさ、ニノは……解散したい?」
「ぶ…っ」
あまりにもド直球な言葉と、自分が相葉さんと潤くんに聞いていたことを投げかけられてビックリした。
「それしか……選択肢がない気がする」
辞めたいというリーダーの意思がある以上、俺の選択肢を選ぶことはない。
「俺はそうは思ってない」
何の迷いもなくそう答えると、パクッと大好物の赤貝の刺身を口にした。
「だってリーダーは辞めたいって言ってるんだよ?」
「そうだな」
「嵐は5人でいて嵐。リーダーが抜けたら嵐じゃない。翔くんは違うの?」
「それ……本気で言ってる?」
もう一口、食べようとしたお箸の動きが止まった。
「……ごめん」
「悪い、言葉がキツかったな」
わかってる。
翔くんがそんな事を思うはずがないことを……
それは相葉さんも潤くんも俺も同じだ。
だからこそ……
「でも……そう思ってるのは大野くんも同じだろ?」
「……えっ?」
「大野くんは嵐が嫌で辞めたいんじゃない。『自由な生活』がしたいっていう理由だろ?」
翔くんの言う通り、リーダーから『嵐』が嫌いだなんて言葉は出ていない。
「変に真面目っていうか、極論しかないんだと思う。自分の望みを叶えるためには嵐だったり事務所を辞めるしかないって……」
クスッと笑って翔くんは残っていたビールを流し込む。
「それはニノも同じ。でも俺はね、『5人で嵐』って気持ちがあれば、解散という選択肢以外もあると思ってるの」
「そんなの……あるの?」
翔くんの言葉って不思議と説得力がある。
なんの確証もそこにはないのに……
「それがどこかを今、探してる。みんなが納得する答えをね」
フッと不敵な笑みを浮かべると、店員さんの呼出ボタンを押した。
「だからとことん、付き合ってもらうからね?」
コンコン…
「失礼します」
「ビール、2つ」
だったらいいよね?
俺も……とことん足掻いてやる。
残っているビールを俺もグイッと飲み干した。
「ぶ…っ」
あまりにもド直球な言葉と、自分が相葉さんと潤くんに聞いていたことを投げかけられてビックリした。
「それしか……選択肢がない気がする」
辞めたいというリーダーの意思がある以上、俺の選択肢を選ぶことはない。
「俺はそうは思ってない」
何の迷いもなくそう答えると、パクッと大好物の赤貝の刺身を口にした。
「だってリーダーは辞めたいって言ってるんだよ?」
「そうだな」
「嵐は5人でいて嵐。リーダーが抜けたら嵐じゃない。翔くんは違うの?」
「それ……本気で言ってる?」
もう一口、食べようとしたお箸の動きが止まった。
「……ごめん」
「悪い、言葉がキツかったな」
わかってる。
翔くんがそんな事を思うはずがないことを……
それは相葉さんも潤くんも俺も同じだ。
だからこそ……
「でも……そう思ってるのは大野くんも同じだろ?」
「……えっ?」
「大野くんは嵐が嫌で辞めたいんじゃない。『自由な生活』がしたいっていう理由だろ?」
翔くんの言う通り、リーダーから『嵐』が嫌いだなんて言葉は出ていない。
「変に真面目っていうか、極論しかないんだと思う。自分の望みを叶えるためには嵐だったり事務所を辞めるしかないって……」
クスッと笑って翔くんは残っていたビールを流し込む。
「それはニノも同じ。でも俺はね、『5人で嵐』って気持ちがあれば、解散という選択肢以外もあると思ってるの」
「そんなの……あるの?」
翔くんの言葉って不思議と説得力がある。
なんの確証もそこにはないのに……
「それがどこかを今、探してる。みんなが納得する答えをね」
フッと不敵な笑みを浮かべると、店員さんの呼出ボタンを押した。
「だからとことん、付き合ってもらうからね?」
コンコン…
「失礼します」
「ビール、2つ」
だったらいいよね?
俺も……とことん足掻いてやる。
残っているビールを俺もグイッと飲み干した。