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つかず、離れず

第5章 orange

翔「智くんは僕と同類、だからこれから僕を変人扱いしないでね。悲しいし」

智「うん」

俺は智くんに被さっている体を起こしその場に立つ

翔「起きて」

智「え?」

翔「え?って続きはしないしもう戻ろう。」

智「え?お風呂は?」

翔「さっき入ったじゃん、あっもしかしてセックスしたかった?」

智「イヤ…」

翔「俺も抑えられないと思うけど一人で頑張るから」

智「……」

翔「帰ったら智くんが好きなの用意してるからそれまでお預け」

智「…」

何か言いたげな顔を他所に部屋へと戻ろうとした瞬間体が後ろへ下がり体は半回転し智くんの腕の中へ

智「何も言わずに聞いて欲しいんだけど」

抱きしめられた状態で智くんが耳元で話しかける、どんな顔をしているかわからずただ正面にある体重計を見ながら聞く

翔「うん」

智「多分だけど」

翔「…」

智「松潤に俺たちの関係バレてる」

翔「…」

智「松潤はちょっと前から疑ってたらしくて」

翔「うん」

智「それで翔くんが事務所行ってる時に2人っきりになって「同棲してるの?」って言われたの」

翔「うん」

智「違うよって言ったんだけど「翔くん?」って言われて」

翔「うん」

智「うんって言っちゃったんだよね」

翔「…」

智「だからちょっと嫉妬した翔くん見たいからって肩組まれて」

翔「案の定まんまと騙されたと」

智「ごめん!」

ずっと抱きしめ合って体温もお互い上がり俺の体はビショビショの状態ですごい告白されてもう暴れ回りたいけど冷静さを失ってはならないともう一人の僕が言う。

智「もう俺たち終わるのかな」

翔「終わらないよ。松潤も大人だしメンバーの一人だから大丈夫だよ」

何故彼は俺たちの関係を知っているのかそれをなぜ智くんに言ったのかは謎であるがそこは俺も今はほじくりたくないので記憶の隅へ置いておく

翔「俺は知らされてないつまり智くんだけが知っているていで行こう。」

智「うん、わかった。ごめんね」

翔「もういいから早く戻ろう」

PM9:30-結局風呂には入らず部屋へ

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