俊光と菜子のホントの関係
第10章 『抑えきれなくて』
「あ……」
菜子、アレの恐怖で目が潤んでる。
風呂あがりも相まってか、頬がほんのりと赤みを帯びている。
俺に押し付けたままの胸も、豊かな膨らみと谷間が、まるで『見て』と言わんばかりに強調されている。
無邪気な菜子らしい、健康的でクリアな橙色をした玉の肌で、
「うぅ……俊光くぅーん……」
弱々しくすがるその仕草が、今の俺には甘く誘っているようにしか見えなくて。
「……っ!」
興奮で高ぶった俺の体内全部の血が、ドクンッ……と激しく波を打った。