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俊光と菜子のホントの関係

第10章 『抑えきれなくて』






 菜子……



 菜子……



 菜――




 ガチャッ!




「俊光ぅー、菜子ぉー、たーだいまぁーっ!」



「ーーーーっ!! か……母さっ……!」



 この雰囲気をぶち壊しにきたのかよっ。と思わせる程の勢いで、母さんが揚々としながら帰って来た。


 ヤバッ……!


 あんなに離れられなかったのに、俺は深い催眠状態から解かれたかのように動きだし、菜子から素早く距離を取った。



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