俊光と菜子のホントの関係
第10章 『抑えきれなくて』
っ……あ……またっ……。
体がムズムズウズウズしてきちゃってるぅー……。
たまらないその症状を治めたくて、自分をギュッと抱きしめた。
どうしよー。私の体、さっきからずっと変だよぉ……。
さっきからっていうのが一体いつからなのか、と言うと……俊光君が私を胸に埋めてデコチューしてくれた時から。
俊光君に実際されたら妄想以上で、ホントに鼻血が出るぐらいドキドキバクバクしちゃってたの。
最初はそれだけだったのに、それが次第に、むず痒いというか、こそばゆいというか……。とにかく、体がそんな感じでだんだんと変な感じになっていって、『ドキドキバクバク』に加えて『ムズムズウズウズ』もしてきちゃって!
よくわかんないのに、それがとんでもなく気恥ずかしくて……。それでも、俊光君の前では何とか普通のフリをしていたんだけど。
そしたら……思いがけないところで俊光君に胸を触られたら、体がすんごいビクーッって、自分でもビックリしちゃうぐらい反応しちゃって、
気づいたら……
(っ、あんっ……)
あんな声が出ちゃっていたという……。
けど……何で? 今まで俊光君と手を繋いだり腕を組んだりしても、こんな変な気持ちにはなったことがなかったのに、何で今、無性にムズムズウズウズしちゃってるの!?
私の体、急にどうしちゃったんだろー!
これじゃあまるで……病気みたいだよぉー!