俊光と菜子のホントの関係
第11章 『一旦距離を置きたい』
「おー祐太、ちょうど良かった。今度、合コン一件セッティングしてくれよ。
俊光のヤツ、溜まってるみたいなんだ。だから、後腐れなく割りきれて秘密を守れる、お持ち帰りされてもオッケーな女子希望な。
ホントは、合コンだけはパスしたい派だったけど……俊光のためだからしょうがない。オレも仲介役として一緒に参加してやるよ」
はっ…………はぁーっ!?
「マジでー!? 今まで頑なに拒否していた二人が、合コンに行く気になった上に、俊光がお持ち帰りだなんてっ……。そうかそうか。俊光、お前は無駄に持ち腐れていたその美形を、とうとうフル活用する気になったんだな。
よーし。そうと決まったら今すぐにでも募集かけて、その中からすぐに股を開いてくれる可愛いコを厳選しようじゃないか。いやー、これは絶対に女子が殺到するぞー」
こ、コイツら、勝手に何をっ……!
卑猥な計画を揚々として勝手に進めていく、塩顔イケメンと爽やかイケメン。
「おいおいおいおいっ、待て待て待て待てぇっ!」
俺は聞くに耐えられなくなり、二人を制するべく机をバンッと叩いて立ち上がった。