俊光と菜子のホントの関係
第11章 『一旦距離を置きたい』
「エリナぁー。あのね、私またムズムズウズウズしてきちゃったんだよぉー」
私が身体をよじらせながら必死で泣きついてるのに、なぜかニンマリするエリナ。
「フフフー、ほらねー。
やっぱそれって『欲情』なのよぉー。おわかりぃ?」
「…………え」
「身体が『たまらなーい』って感じになってるんでしょう?
それってつまりぃ、誰かと『エッチしたい』って、本能が働いちゃってるってワケよー。
これで菜子も、ようやく欲情に目覚めたのねぇー。大人の仲間入りしたってヤツぅ?」
って、エリナは相変わらず嬉しげに微笑んでいるけど、
「…………」
私は身体を抱きしめたままフリーズしちゃっている。