俊光と菜子のホントの関係
第12章 それから――
「お父さんとお母さんってー……」
「うん」
「その……エッチをする時、『オーマイガー!』ってなるぐらい激しいの?」
「っ、がはぁっ!」
ひゃあっ! 二人とも、血を吐くみたいなむせ方しちゃったよぉ! 特に、お母さんの方が。
二人はそれぞれ、ゴホゴホと咳き込みながら、お水をぐびぐびぷはぁと飲んだ。
あちゃー。ちょうどモグモグしてた時だったから、タイミングが良すぎちゃったみたい。それもそうだよね。食事中にする質問じゃなかったよね。えへへ……。
だけど、あのエッチビデオを観ちゃってから、『お父さんとお母さんはどうなんだろう?』って初めて疑問を持ったんだもん。私と俊光君がこうして生まれてきているんだから、きっとそういう行為はお手の物でしょ?
私はまだまだ知識薄っだから、もうちょっと知りたいというか……あ。べ、別にっ、俊光君としたいからとかっ、そんなんじゃなくてっ……! って、ダメダメっ! そんなこと考えたらまた『ポワン』ってなっちゃうー!
と、心の中で勝手にあたふた。