テキストサイズ

俊光と菜子のホントの関係

第15章 『兄チョコに隠されていた想いに……』



 人がいないところで立ち止まり、スマホを出す。


 こういうのは、高橋みたいに直接会って気持ちを伝えるのが一番いいんだけど……『あとで』とか『帰ったら言おう』とか考えられない。待てない。


 今すぐに想いを伝えて、菜子と心だけでも通じ合わせておきたい。


 激しく胸を打たせながら、緊張で震える指先で、菜子の番号を探った。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ