俊光と菜子のホントの関係
第16章 『迫ってくる、もう一つの本命チョコ』
私は嬉しいけど、断られたお姉さんはガックリしてるだろうね……
と思いきや、
お姉さんはガックリするどころか、にこやかな顔を俊光君に向けた。
「ふーん。よくわかったわ。
それなら……もっと強引に迫っちゃおうかなぁー」
「っ、うわっ……!」
ひっ……ひゃーーーーっ!
あのお姉さん、いきなり俊光君の首に両腕を回して、グイッと顔を引き寄せちゃってるー!
あともうちょっと、顔と顔の距離を縮めちゃったら、
俊光君の唇と……お姉さんの唇が……
ブチューってくっついちゃうっ……!
うわーん、お姉さぁーん! 断られたのに、何でそんなことをするのぉ!?
話が違うよぉーっ! 聞いてないよぉーっ!