俊光と菜子のホントの関係
第18章 『三人で合コン』
両胸ガシガシワシワシからやっと解放された頃には、身も心もすっかりグッタリ……。
うぅ……。私、何かを失っちゃった気分だよぉー……。
「はぁー。やっぱ菜子の胸は、触りがいがあって気持ちいいわぁ。よきよき」
それにひきかえ、明里はスッキリとした清々しい表情。頭の無数の蛇も、元の可愛いフワフワボブに戻り、やっとアイスティーに口をつけた。
「さて。残り時間もあと三十分だし、今から一人一曲ずつ歌って、最後に二十四時間のテーマソングを大合唱して終わろうか!」
「はぁーいっ!」
智樹さんの提案に、明里はとっても気持ちのいい返事をした。けど、私の方は揉まれ疲れが抜けなくて、「はぁ」とため息みたいな返事しか出来なかった。
「したら、またオレから行っちゃうぞぉー!
カマン、エルザイグ!」
「いよっ、待ってましたぁーっ! 大人気ダンス&ボーカルグループ!」
二人は、グッタリしている私にはお構い無しで、再びハイテンションモードとなってカラオケタイムに突入。
もう、この二人にはついていけないよぉ……。
それでも手に持ったマラカスを、合いの手代わりにのそのそとシャカシャカ鳴らし続けた。