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俊光と菜子のホントの関係

第21章 『大事にしたい。なのに……』


「わかったよ。じゃあ、もう一冊見るか」


 可愛いおねだりに簡単に負けてしまうと、今度は俺がカラーボックスにかがみ、別のアルバムを引き出そうとした……ら、


「あっ。あのね、アルバムはもう置いといてー……
 次は私――俊光君がいいのっ」

「っ、いっでぇっ!」


 手を滑らせてしまい、重たいアルバムが足の甲に落下(しかも、角)。


「俊光君、大丈夫っ?」


 大丈夫じゃねーよっ。

 お前、今……俺の理性を壊しにかかったよな?


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