無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　――濃くて熱いキスをしている最中(さなか)、菜子が首に抱きついてきた。

　口と口が、より深く繋がる。舌と舌も、より密に絡まる。

　そんなことをされると、『もっとしていいよって意味だよな』なんて、自分の都合のいいように解釈しちゃうだろ。とまらなくなる。

　理性の限界だって、もうとっくに越えている。もしかしたら、すでに壊れているのかもしれない。

　今日は、妹の菜子と恋人同士にもなって、キスまでして。本当に、それだけでも充分なハズだった。

　なのに……菜子と夜更けに二人きりになって、煽られて、いざ触れ始めたら……止めどなく欲が出てくる。

　もっと奥まで触れて、もっと深く繋がりたい。

　たくっ……。ついさっきまで無邪気に、変なクシャミをしたり、変な勘違いでから虫歯ゼロアピールをしたりしていたクセに。煽るところはちゃんと煽ってくるんだもんな。

　ど無自覚って、ホントにタチが悪い。