俊光と菜子のホントの関係
第22章 『真夜中のオーマイガー』
冗談抜きで止まらなくなりそうだったキスを、なんとかやめて見下ろす。菜子は、硬く閉じていた目をゆっくりと開けた。
「っ……? 俊光、君……?」
菜子も俺と一緒で、キスでのぼせているのか、微睡んだ表情をしている。
黒のふわもこルームウェアを着ているから余計に、眠たくて甘えたそうな黒い子猫みたいに見えて、ふっと顔が緩む。いやらしさを感じるどころか、つい頭を撫でてしまうぐらいの可愛らしさを感じる。
「思いっきり口塞いじゃったけど……苦しくなかったか?」
撫でる手を止めずに訊くと、菜子は俺を見つめながらモジモジとしだした。
「うん。苦しくはなかったんだけど……そのぉー……」
「なんだ?」
「今のキス……もう終わりなのかなぁ……って、思って……」
「っ……、そんなしゅんと寂しそうにすんなよ。キスがやめられなくなるだろ――」
「っ、んんっ……」
あー……可愛くて困るな。
でも、先にも進みたい。
また口を深く合わせながら、菜子の頭を撫でていた右手を、下の方へ滑らせる。
やがて、大きな胸の膨らみにたどり着くと、両側にあるうちの左側を、包み込むように手を乗せた。
「んあっ……」
途端、菜子が肩をピクッと小さく上げて反応した。