俊光と菜子のホントの関係
第23章 そして翌日――
「あれ以上の刑罰なんて、絶対に受けたくない。俊光君の言うとおり、やり直しは二人きりの時がいいね」
「うん」
「それに、考えたらさ……オーマイガーって、夜以外の時間帯でも出来るもんね」
「え?」
「例えば、夕方とかー、お昼とかー……朝とか!」
「朝っ!?」
コイツ、変に前向きになったぞ。
「あのさ。昼や夕方はともかく……朝ってのは、やり直しをする時間帯にしてはちょっと早くはないか? 散歩とかラジオ体操とかとはワケが違うんだぞ」
「それもそっか。俊光君、朝に弱いしねー」
「いや、そういう問題じゃなくて……」
朝っぱらから菜子の可愛すぎる恋人の顔を見たあとに、平然と清々しい一日のスタートを切る自信なんてないぞ。昨夜のことを、今日、大学で思い出しただけでもヤバかったぐらいなのに。
「じゃあ、朝はとりあえず置いといてー、有力候補は昼か夕方ね。そんだったら、そう遠くないうちにオーマイガーのやり直しが出来そうだねっ! えへへー」
イキイキとしだした菜子は、嬉しそうに俺の腕に絡み付いた。菜子の柔らかさが、腕からリアルに伝わってくる。
だから……そういうことをされると、今すぐにやり直しをしたくなるんだって。
お前ってホント、無邪気でいいよな。