俊光と菜子のホントの関係
第28章 特別編『菜子の誕生日お祝いデート(後編)』
「うぐっ。俊光君っ、ちょっと苦しいよぉっ」
「お前が悪いんだから、我慢しろ」
「えーっ。私の何が悪いのぉ? 特訓したって話をしただけなのにー」
「それが悪いんだよ。たくっ……どんだけ可愛いんだよ」
「ふえっ?」
「菜子。今度は、出来るだけ優しくするから」
「……うん」
「もう、挿れるぞ」
「っ……うんっ」
俺を見つめる愛らしい顔から目を離さないまま、脚を大胆に開かせ、
手探りで、下半身の一部を、菜子のもっとも密なとこにあてがった。
「ひゃっ……」
「当たってるの、わかるか?」
「うん、わかるよ。瓜の先っちょだけでも、熱くて硬いってのも、よくわかるよ」
「俺も。ここの入り口だけでも、熱くて濡れてるのが、よくわかる」
体温はほんわかなのに、ここの温度だけやたら熱い。バレンタインの時に感じた熱よりも、熱く感じる。
「菜子……好きだよ」
「私も……俊光君、好きだよ。だから、遠慮なくきて」
「わかった。じゃあ、行くぞっ」
「うんっ」
気持ちを一つにしてから、二人で「せーのっ」と息を合わせて、中への入り口をこじ開けた。
言葉どおり遠慮なく、ズイッと押し込める。
「っ、んんーっ!」
途端、菜子の左手が、上げたそうに震え動いた。
「悪いっ。大丈夫かっ?」
「だだだ、大丈夫大丈夫っ! さぁ、どんどんきてっ!」
いや。言葉と表情が全然伴ってないぞ。
けど、必死に耐えてくれてるんだよな。
「わかった。じゃあ、もっと挿れるぞ」
菜子の想いを尊重して、更に押し込めた。
「っ、んんーーっ!」
また左手が上がりかける。
「……ホントに大丈夫か?」
「だだだだだっ、大丈夫だってばぁっ!」
「…………」
更に押し込める。また左手が上がりかける。
更に押し込める。また左手が上がりかける。
更に押し込め……づらくなってきた。
しかも、菜子の中、極狭っ。二回目にして初めて知った。
これじゃあ『いいっっだああああああああいっ!!!』って叫ぶハズだ。