月が綺麗な夜は。
第1章 歪んだ二人
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「…高杉、おんしゃなんで銀時の話すると
怒るんじゃ」
辰馬と銀時が付き合い始めたと言う知らせは
辰馬本人から告げられた。
それから惚気話を俺の艦へ乗り込んできてまで
大層にこやかにひけらかす。
「……知らねェよ」
「知らんことないじゃろう」
「うるせえなァ…もう話済んだなら帰れ」
「…済んどらんよ、おんしゃ、銀時が好きなが?」
「……………は…?」
一瞬で思考回路が遮断される。
「そうとしか思えんのじゃよ」
何故そうなる。
こいつの馬鹿さには悩まされるばかりだ。