月が綺麗な夜は。
第1章 歪んだ二人
「…フッ、そうかい、まぁ、いい」
「優しくせんでも充分反応しとるじゃないか」
辰馬の大きな手が俺の息子を掴み、扱き始める。
「…ッ〜黙れ」
「…毎度思うが、おんしゃ、とんでもない
性癖の持ち主じゃの
好いてもない男に抱かれる事を自ら望んで、
その男の言葉に逐一高揚しちゅう」
「っん、黙れって言って...あっ」
違う。
お前に触られてるからここまで興奮してんだ。
「…銀時以外に抱かれて辛いと思う事は
ないがか」
「なに、言ってんだッ
…なら、お前ェは…っん、
銀時以外抱いて辛くねえのか」
「…辛いに決まっとる
後ろめたい気持ちでいっぱいじゃ」
「…んんっ、なら、
お互い様ってやつじゃねェか」
「……」
「…それより、てめぇ…余計な話して
最中に手ェ抜いてんじゃねェよ、…ッ阿呆」
「…よく言うぜよ、その手抜きで
こんなに先っぽ濡らしとるんは、誰じゃ」
辰馬はやわやわと刺激を与えながら
俺を見下ろした。