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　　　　　　　　　４

　あたしは、不感症みたいだと、言ってしまった。
　高校生のとき、ちょっと仲のいい男子が、無理やりセックスしようとして、パンティの中に手を入れたが、
　「お前、
　　濡れてないので、
　　無理」
　と言われて、それからセックスするのが恐くなり、そのせいか不感症と思い、恋人をつくれない。
　自分で触ったときも、すこしも濡れないと話した。
　恋人はいないのと聞かれたからだ。
　まさか、優さんが好きですとは言えなくて、とっさにそう話したんだけど、話したあと、あたし、とんでもないことを言ったと、それこそ真っ赤になった。
　でも優さんは、真剣に聞いてくれた。
　優さんは、ちょっと考えて、あたしに、１日１時間を、５回頂戴と言った。
　「つまり５日？」
　「５日後には、
　　優希ちゃんは、びしょびしょに濡れるようになるよ。
　　そして、セックスが好きになるよ」
　「ほんとかな」
　「５日後に、
　　その言葉が、
　　ほんとだったに変わるよ」
　ただし、その５日のあいだは、優さんの言うとおりにしてねと言う。
　あたしは、
　「はい」
　と言った。