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　　　　　　　　　２

　でも、そのことが、ずっと気になっていたので、とうとう真澄に、その先生を紹介してと言った。
　「いいよ」
　「なんていう名前？」
　「豊先生。
　　川上豊」
　豊先生の家に、真澄がつれて行ってくれた。
　「先生。
　　この子、
　　あたしが引っ越した先で知り合った、
　　花子」
　「ほう。
　　花のように美しい人に、
　　ぴったりの名前だね」
　わたしは、赤くなって黙っていた。
　「それでね、
　　苗字がなんと、
　　桜小路」
　「ますます、
　　ぴったりの名前だ」
　「先生。
　　花子にね。
　　先生なら、
　　優しく、
　　セックスを教えてくれるよと、
　　言ったんだ」
　真澄の言い方は、あまりにもストレートすぎる。