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愛は育つ

第1章 愛は育つ

         7

 先生も、わたしを、花子ちゃんと呼ぶようになっていた。
 先生と、セックスの話もした。
 いっぱい、話した。
 わたしのなかにあった、セックスに興味があることへの後ろめたさは、だんだん消えていった。
 わたしは、ますます、豊先生の優しさがわかってきた。  そして、豊先生とセックスをしたい、と思うようになっていった。
 先生も、それがわかったのか、
 「花子ちゃん。
  次の土曜日、
  泊まれるかな?」
 「はい」
 「次の土曜日は、
  安全日だよね」
 「そうです」
 「一緒に、
  楽しもうね」
 土曜日の5時、わたしは期待して、先生の家に行った。
 でも、先生は、わたしの期待していたのとはすこし違って、食事の準備を一緒にしようと言う。
 わたしは、先生の家に着くとすぐに、布団の中に誘われるのだと思っていたので、すこし期待はずれのような気持ちになったが、安心する気持ちもあった。
 そして、先生への信頼感が増した。
 先生が用意していたのは、ビーフシチューと、温サラダに中華スープの材料だった。
 わたしは、料理は母から厳しく教えられていたので、先生がビーフシチューを作っているあいだ、温サラダと中華スープを作った。
 先生が、とても上手だねと褒めてくれたので、わたしは嬉しくなって、いまは家事手伝いということなので、料理をはじめ、いろいろな習いごとをしていると話した。

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